道教委 アドバンスト学習キャンプ 見聞広め進路決めて 女子やり投げ北口選手講演(道・道教委 2022-01-13付)
北口選手(右)がオリンピック出場までの経緯などを紹介
道教委は5日から2日間、アドバンスト学習キャンプをオンライン開催した。全道から115人の道立高校生が参加し、国語・数学・英語の講義を受講。入試に向けた学力の向上を図った。初日は東京2020オリンピック女子やり投げファイナリストの北口榛花選手が「夢への挑戦」と題し、既成概念にとらわれず目標の実現に向けて行動すること、多くの人と交流して見聞を広めることの大切さを伝えた。
アドバンスト学習キャンプは、選抜制の高い大学への進学を目指す道内の高校生を対象に、進路実現に向けた学力の向上と進学意欲の高揚を図ることがねらい。講義を担当した教員は、昨年9月から講義内容や学習指導の方法を協議するなど準備に当たった。
岩見沢東高校、渡島・上川教育局、釧路江南高校の4会場から、道立高校1年生、道立中等教育学校4年次の生徒115人が参加した。
開会に当たり古御堂徹高校教育課長補佐があいさつ。「高い進路目標の実現に向けた志を持つ仲間が全道から集まっている。将来の各分野で北海道や世界に貢献する人材として活躍してほしい」と期待した。
続いて旭川東高校のOBで東京2020オリンピック女子やり投げファイナリストの北口選手が「夢への挑戦」と題して講演。高校1年生のやり投げ競技の北海道大会優勝を契機として、インターハイ、そして世界へと目標を高めていったことを伝え「既成概念にとらわれず行動し、いろいろな人と話して見聞を広め、自分の進路を決めてほしい」と話した。
世界を舞台に活躍するため指導者を求めフィンランドで現在の恩師に出会ったことを語り、自分が納得できるまで行動すること、答えをもっている師を探すことの大切さを説いた。
やり投げを通して多くの海外の選手と交流したことが貴重な財産になったと振り返り、東京五輪では日本に滞在した各国の選手をサポートしたエピソードも紹介。次回パリ五輪での入賞に向け「1年1年、必ず一つ上のステップに上がれるよう努力していきたい」と抱負を語った。
質疑応答では、参加生徒から大学を選択するポイント、スランプの克服や英語力向上の秘訣など活発に質問が挙がり、北口選手が丁寧に回答していた。
このあと2日間にわたり各会場で大学入試に向けた国語、数学、英語に関する講義を実施。2日目、河合塾札幌校校舎長の北山健一氏が選抜制の高い大学に関する最新の入試動向について説明した。
(道・道教委 2022-01-13付)
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