道教委 4年度から地域振興教育 観光資源使い人材育成 道南で先行 ガイド養成
(道・道教委 2022-01-11付)

 【函館発】道教委は4年度から、地域の観光資源を生かして町の活性化を図るための人材育成を目的とした地域振興教育推進事業を計画している。先月から道南地域で先行実施しており、ネイパル森、森町教委、森高校が連携し、高校生が町内の鷲ノ木遺跡の模擬ガイド実演に向けた取組を進めている。ネイパル森の柴山敬社会教育主幹は「高校生は新しい価値を見いだす可能性にあふれている。取組によって地域活性化につながればうれしい」と期待を寄せている。

 事業は、青少年が地域の歴史や文化を理解し、魅力を発信する力を身に付ける場を設けるとともに、将来的な地域振興に資する人材の育成につなげることが目的。

 昨年7月に道南地域の北海道・北東北の縄文遺跡群が世界文化遺産に登録されたことを踏まえ、森町を対象に2月まで事業を先行実施することとした。

 ネイパル森、森町教委、森高が連携。町内には縄文遺跡群関連資産の鷲ノ木遺跡が観光資源として存在していることから、道南縄文遺跡のガイド養成事業として取組を展開する。高校生の視点で遺跡を紹介することを通して、地域活性化への貢献をねらう。

 高校生は現在、ボランティアガイドの意義や鷲ノ木遺跡について町教委やネイパル森の職員から学習中。今月中旬からボランティアガイド指導のもと練習を開始し、2月中旬までに高校生によるガイド体験を町内の小・中学校やネイパル森で実施する。

 なお、森高は4年度から、日本史Bなどの教育課程に事業で実施した取組を盛り込む予定としている。

(道・道教委 2022-01-11付)

その他の記事( 道・道教委)

道教委 働き方改革状況調査 計測勤務時間活用97% コアチーム設置 77%に

表  道教委は、3年度学校における働き方改革北海道アクション・プランにかかる取組状況調査結果をまとめた。在校等時間を客観的な方法で計測・記録している学校の割合は、前年度比7ポイント増の99・1%...

(2022-01-14)  全て読む

東京サラヤに感謝状 道教委 感染症対策支援で

道教委サラヤに感謝状  道教委は昨年12月中旬、衛生用品の寄贈を受けた東京サラヤ(株)への感謝状贈呈式を行った。川端雄一学校教育局特別支援教育担当局長が同社サニテーション事業本部北海道支店の水上圭介支店長に感謝状...

(2022-01-13)  全て読む

道教委 アドバンスト学習キャンプ 見聞広め進路決めて 女子やり投げ北口選手講演

アドバンスト学習キャンプ  道教委は5日から2日間、アドバンスト学習キャンプをオンライン開催した。全道から115人の道立高校生が参加し、国語・数学・英語の講義を受講。入試に向けた学力の向上を図った。初日は東京2020...

(2022-01-13)  全て読む

オホーツク局 教師力向上事業 “どう育てるか”大切に 初任者40人が遠隔交流会

 【網走発】オホーツク教育局は昨年12月中・下旬の3日間、教師力向上セミナー「初任段階教員オンライン交流会」を開いた。初任段階1~2年次の管内小・中・高校、特別支援学校の教諭約40人が参加。...

(2022-01-12)  全て読む

文科省 3年度優秀教職員表彰 道内から32人と6組織 13日 対面・遠隔で表彰式

道教委R3職員表彰  文部科学省は、3年度文部科学大臣優秀教職員表彰の被表彰教職員・教職員組織を決定した。本道からは、公立学校の教職員32人のほか、体力向上と雪に関する教育を関連させ、創意工夫ある教育を推進した...

(2022-01-11)  全て読む

オホーツク局独自 初めてのICT 初心者ら対象に不安解消 高校1人1台端末整備備え

局初めてのICT  【網走発】オホーツク教育局は昨年12月中旬、北見北斗高校で管内教員研修「初めてのICT」を開いた。管内公立高校の教諭など10人が参加。令和4年度からの1人1台端末整備に備え、基本的な操作方...

(2022-01-07)  全て読む

根室局 独自事業の一環で防災教育会議 支えるシステム構築を 地域と連携した取組充実へ

ねむろ防災教育会議  【釧路発】根室教育局は昨年12月下旬、ねむろ防災教育会議をオンライン開催した。同局職員、管内市町教育長、学校管理職など約30人が参加。防災教育充実に向けた取組の概要説明、各学校の実践発表な...

(2022-01-06)  全て読む

道教委と恵庭市教委が研修会 子と過ごす時間大切に 発達段階に応じた対応学ぶ

家庭教育ナビゲーター養成研修会  道教委と恵庭市教委は昨年12月上旬、家庭教育ナビゲーター養成研修会を開いた。保護者や家庭教育ナビゲーターなど20人が参加。講話や演習を通じて、子どもの発達に合わせたかかわり方や、それぞれの...

(2022-01-06)  全て読む

末松文科大臣年頭所感  6年ぶりに勤務実態調査 小学校教科担任制で学級担任負担減

文部科学大臣・末松大臣  末松信介文部科学大臣は令和4年年頭所感で、小学校高学年における教科担任制を推進し、4年程度で学級担任の授業時数を3・5コマ程度軽減させる見通しを示した。ICT関連では1人1台端末の運用面の...

(2022-01-06)  全て読む

へき地等学校級別指定見直し 指定学校等730校に 級地引き上げは103ヵ所

 へき地等学校およびその級別の指定が6年ぶりに見直しとなり、1日から施行となった。へき地等学校等数(共同調理場等含む)は2校減の730校。級地の上がった個所は103ヵ所、下がった個所は61ヵ...

(2022-01-05)  全て読む