札幌市教委等　２年ぶりの冬季林間学校　仲間と協力し活動楽しむ 児童１００人以上 防災炊事体験など

（札幌市 2022-01-21付）

冬の森を散策した

　札幌市教委など主催の冬季林間学校が、８日から２日間日程で開催された。２年ぶりとなる本年度は、全コース合わせて１００人を超える小学生が参加。スノーシュー体験や防災炊事体験など、札幌市の自然を生かした様々な野外活動プログラムを展開し、児童たちは、仲間と協力しながら冬のアクティビティを楽しんだ。

　昭和５２年度から実施している林間学校は、市内の青少年山の家と定山渓自然の村を会場に開催しているもの。市教委のほか、札幌市教育協会、札幌市野外活動教育研究会の３者が主催している。

　自主性・協調性・社会性を育むことを目的に、夏休みと冬休みの年２回開催。夏季と冬季それぞれの気候や札幌の自然を生かした、魅力ある野外活動プログラムを用意している。

　前年度の夏季と冬季、本年度の夏季は、新型コロナウイルス感染症感染拡大防止の観点から中止に。市教委は、市内における感染状況を踏まえ、本年度の冬季から再開することとした。

　本年度冬季は、８、９日の２日間日程で、全て日帰り。①青少年山の家１・２年生コース②青少年山の家３・４年生コース③定山渓自然の村５・６年生コース―の３コースに分かれ各種プログラムを行った。

　青少年山の家１・２年コースでは、全体での開校式のあと、各クラスに分かれ仲間づくりゲームで交流。森をハイキングをしながら冬の自然を満喫したあと、森を抜けて、青少年山の家の裏手のテントサイトで尻滑りなどを楽しんだ。

　午後には、野外ステージでスノーランドに挑戦したほか、森の中の山でチューブ滑りを行った。

　青少年山の家３・４年生コースのプログラムでは、午前中に防災炊事、午後から雪基地づくりを実施。防災炊事では、薪割りや新聞紙での食器づくりに挑戦した。

　雪基地づくりでは、雪を固め外壁をつくり、ブルーシートを敷くなどして立派な基地を完成させた。

　定山渓自然の村５・６年生コースでは、目的地の自然の村に向けてスノーシューで園路を散策。途中で弁当タイムを挟みながら長い遠路を歩いた。

　自然の村到着後は、たき火で冷えた体を温めながら、焼きマシュマロづくりに挑戦。児童たちは「温かい」「おいしい」などと話しながら口いっぱいにマシュマロを頬張った。

　翌１０日には、青少年山の家会場で自然体験フェスを開催。親子約７０組が参加し、スノーラフトや自然体験ワークショップ、キャンプファイアーなど様々な体験プログラムに挑戦した。

　市教委生涯学習推進課の田村友佑野外教育担当係長は、冬季林間学校が２年ぶりの開催となったことにふれ「子どもたち同士や親子で自然体験を楽しむ姿が見られて、大変うれしかった。次年度も、感染対策を徹底した上で事業を実施していきたい」と話していた。

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様々なプログラムに挑戦

(札幌市 2022-01-21付)