札幌市　次世代バイスタンダー育成　４年度小中高３６１校実施　教えて！ファイヤーマン等

（札幌市 2022-01-20付）

　札幌市消防局が毎年度実施している次世代のバイスタンダー育成事業について、４年度は市内の公私立小・中学校、高校合わせて３６１校での実施を予定している。引き続き「教えて！ファイヤーマン」「ジュニア防火防災スクール」などを実施。小学校、中学校、高校での実技講習受講促進を図り、将来的に応急手当ができるバイスタンダーを育成する。

　事業は、全ての市民が応急手当を実施できるよう、小学校、中学校、高校での実技講習の受講促進を図り、将来的に応急手当ができるバイスタンダーを育成するもの。

　これまでは、少年期から命の大切さや応急手当の重要性と必要性を根付かせ、小・中学生を対象とした普及啓発事業に応急手当の体験メニューを組み込んだジュニアバイスタンダー育成事業として取り組んできたが、平成３１年度から対象に高校生を加え、名称を次世代のバイスタンダー育成事業に変更して取り組んでいる。

　小学校では、元年度に２０２校中２０１校、２年度に２０２校中３０校で実施。３年生で教えて！ファイヤーマンの中で簡易訓練人形を使用した胸骨圧迫の体験、４～６年生で救命入門コースを実施している。

　中学校では、元年度に１０６校中５４校、２年度に１０６校中５校で実施。ジュニア防火防災スクールや保健体育の授業の中で救命入門コース、普通救命講習Ⅰを行った。

　高校では、元年度に５３校中２５校で実施。保健体育の授業の中で、救命入門コース、普通救命講習Ⅰを行っている。２年度は新型コロナウイルス感染症の影響で実施した学校はなかった。

　また、２年度は感染症の発生・拡大を受け、感染リスク回避の観点から実技等は行わず、救急ガイドを用いた説明や応急手当動画の視聴等を実施した。

　来年度は、小学校２０２校、中学校１０６校、高校５３校での実施を予定。なお、感染症の影響等によって変更となる可能性がある。

(札幌市 2022-01-20付)