道内各校さまざまな取組 札幌新川高
(札幌市 2022-01-20付)

さまざま新川高遠隔交流
遠隔交流

 市立札幌新川高校(熊谷修司校長)は、国際理解教育や進路講話など、様々な取組を実施している。

◆米国オレゴン州の高校生と遠隔交流

 2年2組では、米国のNPO「Kizuna Across Cultures」(KAC)が主催するプログラム「Global Classmates」に参加し、オレゴン州の高校の生徒とオンラインを中心に交流を深めている。

 プログラムは、日本語を学ぶアメリカの高校生と英語を学ぶ日本の高校生を対象とした、オンライン文化言語交流を行うもの。

 昨年10月には、マイクロソフト認定教育イノベーター事務局から貸与された、タブレットとワイファイルーターを使用したビデオ交流会を実施した。

 同校生徒は札幌のおすすめ観光スポットを紹介。英語と日本語を織り交ぜ、市の魅力を伝えながら積極的にコミュニケーションを深めていた。

 また、手書きの手紙とプレゼント交換も実施。自国にしかない菓子や文房具などを手にしながら、異国への関心を高めた。

 現在は、互いの書き込みを確認できる掲示板機能を活用。米国と日本の良いところや改善点などを共有し、両国の文化について理解をさらに深めている。

◆次世代リーダー 育成へ進路講話

 昨年12月、同校で「TOMODACHIイニシアチブ」北海道地域イベントとして、進路講話がオンラインで行われた。2年生320人が参加。青森大学の石井重成准教授、北海道大学農学部4年生の藁谷大美さんの2人が自身の経験談などを紹介し、今後の進路選択や将来を見つめ直した。

 TOMODACHIイニシアチブは、東日本大震災後の日本の復興支援から生まれ、教育、文化交流、リーダーシップといったプログラムを通して、日米の次世代のリーダーの育成を目指すことを目的に、米日カウンシルと在日米国大使館が主導する官民パートナーシップ。

 同校では、様々な分野で活躍する社会人や学生の講演を傾聴し、主体的な進路選択と社会へ貢献するヒントを得ることを目的に、総合的な探究の時間として実施した。

 講師は、TOMODACHIイニシアチブ事業に参加経験のある、石井准教授と藁谷さんの2人が務めた。

 石井准教授は、東京で会社員として勤務していたが、東日本大震災の被災地を訪れ、「自分も行動しなければ」と思い、翌日に退社。知人がいない岩手県釜石市に移住し、被災地の復興に尽力してきた。

 石井准教授は、自身のキャリアを振り返った上で、「心の温度を感じて行動することで、やりたいことが見える」と強調。興味・関心のあることに積極的にチャレンジするよう呼びかけた。

 また、藁谷さんは高校時代の勉強方法や専攻学部を決めたきっかけ、大学に入ってからの実習、インターンシップなどを紹介した。

 講演終了後、生徒からは、「講話を通して、自分も積極的に物事に取り組んでいこうと思った」「以前から関心があった留学にチャンレジする気持ちが高まった」などの感想が挙がった。

この記事の他の写真

さまざま新川高進路講演
進路講演

(札幌市 2022-01-20付)

その他の記事( 札幌市)

札幌市中央図書館 来館者アンケート 満足度2年度92・0% 本の種類等 半数超が高評価

中央図書館来館者アンケート表  札幌市中央図書館は、市内各図書館の2年度来館者アンケートの集計結果をまとめた。全体的な満足度では、全館において「満足」「どちらかといえば満足」と回答した割合が前年度比2・6ポイント増の92...

(2022-01-24)  全て読む

札幌市小学校教頭会が研究大会 子のための組織体制を 4年度研究構想を確認

 札幌市小学校教頭会(長野文洋会長)は17日、全市研究大会をオンラインで開催した。会員など約200人が参加。研究主題「共に未来を創る 社会に開かれた活力ある学校づくり」のもと、来年度の研究構...

(2022-01-21)  全て読む

4年度分 随時受付中 札幌市教委 臨時教職員等募集

 札幌市教委は、4年度の臨時教諭、非常勤講師、臨時学校事務職員を随時募集している。履歴書による書類選考、書類選考者における面接のあと、必要書類を教職員課人事係へ提出することで登録が完了。欠員...

(2022-01-21)  全て読む

札幌市教委等 2年ぶりの冬季林間学校 仲間と協力し活動楽しむ 児童100人以上 防災炊事体験など

冬季林間学校自然体験フェス①  札幌市教委など主催の冬季林間学校が、8日から2日間日程で開催された。2年ぶりとなる本年度は、全コース合わせて100人を超える小学生が参加。スノーシュー体験や防災炊事体験など、札幌市の自然を...

(2022-01-21)  全て読む

札幌市教委 3年度校種間人事交流 計24人が異校種に異動 幼3人、小10人、中11人

 札幌市教委が毎年度実施している校種間人事交流の本年度実施状況がまとまった。学びを連続してとらえる視点を身に付けることや、校種間の連携を促進することを目的に実施。3年度は、小学校から10人、...

(2022-01-21)  全て読む

学校生活への期待胸に 札幌市立小 3学期始業式

札幌市内小学校3学期始業式  札幌市立小学校197校の3学期始業式が19日、一斉に行われた。うち、八軒西小学校(白崎正校長)では、児童353人が元気に登校。児童たちは、3学期からの学校生活に向けて意気込みを新たにしてい...

(2022-01-20)  全て読む

札幌市 北京冬季五輪PRへ行事 競技体験やパネル展等 パブリックビューイングも

 札幌市スポーツ局は、2月に開催される北京オリンピック・パラリンピックの魅力の発信に向けた様々なイベントを計画している。札幌駅前通地下歩行空間北3条交差点広場と北2条交差点広場の2会場で北京...

(2022-01-20)  全て読む

札幌市 次世代バイスタンダー育成 4年度小中高361校実施 教えて!ファイヤーマン等

 札幌市消防局が毎年度実施している次世代のバイスタンダー育成事業について、4年度は市内の公私立小・中学校、高校合わせて361校での実施を予定している。引き続き「教えて!ファイヤーマン」「ジュ...

(2022-01-20)  全て読む

札幌市 雪学習パッケージ更新 附属札幌小の授業追加 6年外国語 西本教諭指導

 札幌市建設局雪対策室では、雪に関する学びを深める指導案を掲載している雪学習パッケージを更新した。道教育大学附属札幌小学校の西本有希教諭が指導した6年生・外国語科の授業を追加した。  市教...

(2022-01-19)  全て読む

札幌市子ども・子育て会議評価WG 養護教諭と連携強化を 死亡事例の提言報告書協議

 札幌市子ども未来局は17日、市子ども・子育て会議児童福祉部会第7回評価ワーキンググループ会議をオンラインで開いた。委員6人が出席。『令和元年6月死亡事例に係る検証の提言に対する札幌市の取組...

(2022-01-19)  全て読む