札幌市中央図書館　来館者アンケート　満足度２年度９２・０％　本の種類等　半数超が高評価

（札幌市 2022-01-24付）

全体的な満足度（クリックすると拡大表示されます）

　札幌市中央図書館は、市内各図書館の２年度来館者アンケートの集計結果をまとめた。全体的な満足度では、全館において「満足」「どちらかといえば満足」と回答した割合が前年度比２・６ポイント増の９２・０％で過去最高だった平成３０年度に並んだ。「本の種類・数」「本の探し方や調べものの相談」など７項目において半数以上が「満足」「どちらかといえば満足」と回答した。２０日に開いた第８期図書館協議会第１２回会議で示した。

　市は、平成１４年１月に第１次となる図書館ビジョンを策定。開館日、開館時間の拡大やインターネット予約の導入など、サービスの利便性向上に努め、図書館を利用できる機会の拡大に努めてきた。

　２４年１月には、第２次図書館ビジョンを策定し、これまで築いてきたサービス体制を基盤に、利用者が必要な情報を得られるよう、図書館サービスの質の向上を図っている。

　アンケートでは、中央図書館、えほん図書館、図書・情報館、地区図書館９館を対象に利用者の満足度を調査し、その結果を分析。次年度のサービスに反映させていくことを目的に、平成２３年度から実施している。

　２年度は１０月１日から３１日までの期間で実施。各館の利用者２１８３人から回答を得た。

　全体的な満足度をみると、全館の「満足」「どちらかといえば満足」と回答した割合は、平成２５年度から下降傾向だったものの、２８年度から上昇に転じ、３０年度は過去最高の９２・０％を記録。２年度は、前年度比２・６ポイント増の９２・０％となった。

　図書館職員の対応について「満足」「どちらかといえば満足」と回答した割合はほとんどの施設において８０％超と高評価で、全館では９１・２％を記録。特に、中央図書館、新琴似図書館、元町図書館、東札幌図書館、西岡図書館、清田図書館、澄川図書館、曙図書館の８館が高い満足度となった。

　項目ごとの各館の比較では、全ての館において、「本の種類・数」「本の探し方や調べものの相談」「館内の検索機や自宅等からのインターネットを活用した検索・予約システムの使いやすさ」「図書館内の設備（照明・トイレ・冷暖房・表示など）」「図書館だよりや中央図書館ホームページ等による情報提供」「図書館職員の対応」「全体的な満足度」の７項目において、半数以上が「満足」「どちらかといえば満足」と回答した。

　このほか、利用者からは、新刊や特定のジャンルの蔵書の増や蔵書の量と種類の改善、検索システムの機能の向上、イベントの充実などを望む声が寄せられた。

(札幌市 2022-01-24付)