札幌市子ども・子育て会議評価ＷＧ　養護教諭と連携強化を　死亡事例の提言報告書協議

（札幌市 2022-01-19付）

　札幌市子ども未来局は１７日、市子ども・子育て会議児童福祉部会第７回評価ワーキンググループ会議をオンラインで開いた。委員６人が出席。『令和元年６月死亡事例に係る検証の提言に対する札幌市の取組の評価報告書』の案について協議した。

　市は、令和元年６月に発生した２歳女児の死亡事案発生後、市子ども・子育て会議に常設している児童福祉部会に事案の検証を依頼。同部会は、６人の委員による検証ワーキンググループを設置し、２年３月に同事例の検証報告書を秋元克広市長に手交している。

　これを受け市は、関係部局では速やかな業務の見直しに向けた検討等も進めていることから、その取組状況の評価を児童福祉部会に依頼。昨年６月から新たに設置された評価ワーキンググループの委員６人の協議を通して、評価報告書の作成に取り組んできた。

　今回は、事務局がまとめた『令和元年６月死亡事例に係る検証の提言に対する札幌市の取組の評価報告書』の案をもとに協議した。

　案では、すでに秋元市長に提出した検証報告書で示された７つの提言に対する主な取組内容を取組の推進・継続・終結の３段階で評価しているほか、自己評価などを掲載している。

　また、今後の取組に対する意見も掲載。①区を基盤とした連携体制の強化②母子保健体制のあり方③専門職養成のあり方、専門職集団の養成④児童福祉、母子保健以外の他分野の強化―の４項目における取組の充実・拡充などを求めている。

　うち、④では高校との連携・支援体制について明記。生徒が抱えている心身の悩みを把握している養護教諭との連携のほか、スクールソーシャルワーカの活用推進の必要性などを挙げている。

　１７日、第７回の会合をオンラインで開催。報告書案の表記・内容などについて協議した。

　今後は、委員の意見や修正案を踏まえ、２月中を目途に報告書を秋元市長に提出する予定。

(札幌市 2022-01-19付)