札幌市　アイヌ文化体験プログラム　４年度は小中高１３０校　交流センター８０校、出前５０校

（札幌市 2022-01-19付）

　札幌市市民文化局は、毎年度実施しているアイヌ伝統文化振興事業のアイヌ文化体験プログラムについて、４年度は小・中学校、高校合わせて１３０校と例年と同規模の実施を予定している。アイヌ文化交流センターで行うプログラムは８０校、アイヌ民族の講師が各校を訪問し、踊りなどを披露する出前体験プログラムを５０校で予定。同局では、プログラムの実施に当たって引き続き、学校のニーズに合わせて柔軟に対応していく考え。

　市民文化局は、北海道先住民族のアイヌ伝統文化の保存や継承、振興を図る活動を実施。アイヌ文化や歴史への理解を深めるためには、幼少期からプログラムを体験させることが重要と考え、毎年市内の児童生徒を対象に文化体験プログラムを展開している。

　プログラムでは、アイヌ文化交流センターに児童生徒を招き、アイヌ民族の家屋など展示物の見学のほか、アイヌ伝統の踊り体験などを実施するプログラムとアイヌ民族の講師が学校を訪問し、踊りの披露や遊びの体験などを行う出前体験プログラムの２点を用意している。

　元年度のプログラム活用校数は、センターでの体験プログラムが５５校、出前体験プログラムが３５校、２年度はセンターでの体験プログラムが５３校、出前体験プログラムが５８校となっており、新型コロナウイルスの影響で出前体験プログラムの活用校数が増加した。

　３年度は同様に１３０校程度で実施を予定していたが感染症の影響で中止した学校があったほか、センターでの体験プログラムを出前体験プログラムに切り替えて実施した学校もあった。

　４年度も同様に、アイヌ文化交流センターで行うプログラムは８０校、出前体験プログラムは５０校を予定。同局は、プログラムの実施に当たって「引き続き、学校のニーズに合わせて柔軟に対応したい」としている。

(札幌市 2022-01-19付)