４年度事務点検・評価実施要領案　９月中旬に市議会提出　札幌市教委　従来構成継続

（札幌市 2022-01-28付）

　札幌市教委は、４年度教育委員会事務点検・評価実施要領案をまとめた。前年同様「教育委員会の概要」「点検・評価の概要」「点検・評価の結果」の３章に合わせ資料編で構成。今後、４月ごろに事務局で調書を作成し、５月中旬から８月上旬にかけて２回程度協議する。９月中旬の第３回定例市議会へ提出する見通し。２５日の第２回教育委員会会議で示した。

　市教委は、教育行政の組織および運営に関する法律第２６条に基づき、教育委員会が所管する事務事業について、点検および評価を行い、その結果に関する報告書を作成し、市議会に提出するとともに、市民に公表している。

　また、平成２６年に策定した市教育振興基本計画の進行管理も兼ねており、結果を次年度以降の施策の推進や改善に反映させることでより着実に計画を進行。後期教育アクションプランに位置づけている全ての事業・取組について自己評価を行うとともに、各基本施策に設定している成果指標の動向などを分析し、課題や目指すべき方向性を明らかにしている。

　教育長および教育委員が令和３年度の教育委員会事務事業における課題や今後の方向性について協議。学校教育にかかる事業・取組についてより理解を深め、効果や課題を的確に把握することを目的とし、教育長・教育委員による授業視察および児童生徒等との意見交換を行う。

　また、点検・評価の客観性を確保するため、学校教育・社会教育に精通する者各１人計２人から実施事業・取組の自己評価等に対する意見を書面で徴する。前年度同様、学校教育に精通する者には道教育大札幌校の戸田まり教授、社会教育に精通する者には札幌大谷大の和田佳子教授となる予定。

　４年度報告書の構成は２年度同様、本編で①教育委員会の概要②点検・評価の概要③点検・評価の結果―の３章。資料編として、各事業・取組の評価の掲載などを想定している。

　今後は、実施要領および学識経験者決定後、４月ごろに事務局で調書を作成し、５月中旬から８月上旬にかけて２回程度の協議を予定。８月中旬に議決、９月中旬の第３回定例市議会への提出を経て公表する見通しだ。

(札幌市 2022-01-28付)