札幌市教委　中学校体育の柔道　感染予防へ資料と動画　直接触れない技の練習紹介

（札幌市 2022-01-31付）

　札幌市教委は、感染予防に配慮した中学校「武道（柔道）」における体育学習の配慮事項を示した資料および動画を作成した。生徒同士が直接組み合う活動を行わない実践として、相手に触れない投げ技・固め技の練習例などを示している。

　市教委は、学校における子どもの運動に対する意欲の向上と、運動習慣の定着を図ることを目的に、学校における運動機会の充実を図る環境整備推進事業を展開。事業では、推進校における子どもの運動機会を保障する楽しい体育、保健体育の学習の実践事例を定期的に集約し、市内各学校へ案内するなどの普及・啓発を図る取組も進めていくこととしている。

　今回作成した「武道（柔道）」編では、感染予防に配慮して、生徒同士が直接組み合う活動（固め技を含む）を行わなくても武道（柔道）の楽しさを味わえる体育学習を実施するための配慮事項を例示。直接相手に触れない投げ技の練習例として「膝車および体落としについては、帯を脇の下から通して、互い同じ帯をつかみ、受は膝立ちから、取は受に触れないように崩し・体さばき・かけを行う」「背負い投げについては、取は帯をつかんで崩しを行い、投げる直前までの練習を行う。受は体勢が崩れないように自護体を取る」「受け身を練習する際には、しっかり顎を引いて頭を打たないように指導する」などを示した。

　また、直接相手に触れない固め技の練習例として、「固め技人形」を使った実践を紹介。人形のつくり方から実際に使って直接組み合わずにする攻防の仕方などを例示した。

(札幌市 2022-01-31付)