全国いじめ問題子供サミット　みんな安心する環境を　札幌中の島中が取組紹介

（札幌市 2022-01-28付）

オンラインで参加する中の島中の生徒

　札幌市立中の島中学校（秀島起也校長）の生徒は、２２日にオンラインで開催された３年度全国いじめ問題子供サミットに参加した。全国から１００人以上の小・中学生が参加し、「コロナ渦で変化した学校生活や人間関係」をテーマに議論。中の島中の生徒は、平成２４年度から道内の各学校の生徒会が参加する北海道いじめ根絶・仲良し宣言の取組を紹介した。

　サミットは、子どもたちが自らいじめ問題を主体的に考え、将来のいじめ問題にかかる取組を支えるリーダーを育成するとともに、全国各地で多様な取組を一層推進することが目的。本年度は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止の観点からオンラインで開催した。

　道内では同校のほか、遠軽町立遠軽中学校が参加。中の島中からは、１年１組の木川かえでさん、２年２組の佐藤羽菜さんが参加した。

　本年度のテーマは、「コロナ禍の学校生活で、私たちが感じた想い」。コロナ渦で変化した学校生活や人間関係などについて議論した。

　中の島中は、２４年度から道内の各学校の生徒会が参加する北海道いじめ根絶・仲良し宣言の取組を紹介。「いじめのない、みんなが安心してできる生徒会」を目指す宣言文を作成したことを報告した。このほか、日常生活の一環として生活常任委員会が行っている友達の良いところを見つける「いいとこ探しカード」、感謝の気持ちを伝える「ありがとうカード」の取組や、校区の小学校と共有している「インターネットの利用ルールづくり」の取組なども紹介した。

　また、ティックトック人気クリエイターの景井ひなさんがゲストとして登場。自身が経験したことや、経験を踏まえて気づいたことなどについて語った。

　景井さんは、小学校の低学年と中学校３年間にいじめを受けていた過去を告白。「誰かの勇気ある一言で、いじめがなくなることをぜひ皆さんに知ってもらいたい」と呼びかけた。

　このあと、参加児童生徒はゲスト体験談等の視聴を踏まえ、グループ協議。グループごとに作成したメッセージをショートムービー形式で配信した。　

(札幌市 2022-01-28付)