道議会文教委員会（令和４年２月１日）学校生活安定へ　用品常備など検討　生理の貧困解消

（道議会 2022-02-03付）

　児童生徒の生理問題について質疑が行われた。

　コロナ禍による雇用状況の悪化に伴い、家庭で生活必需品である児童生徒の生理用品を購入できない「生理の貧困」が問題となっている。

　道教委の中澤美明学校教育局指導担当局長兼新型コロナウイルス感染症対策担当局長は、今後、生理用品の入手に困難が生じている児童生徒の状況を丁寧に把握し、気兼ねなく養護教諭に声をかける雰囲気づくりに関する研修の実施、学級担任やスクールカウンセラーによる組織的な支援の充実に取り組むほか、市町村福祉部局による生活支援や福祉制度への接続など、関係機関と連携した対応を進めていく考えを示した。

　鈴木淳学校教育監は、学校に生理用品を常備する場合の課題として、購入予算や常備期間の長期化に伴う衛生面の問題、設置場所の管理方法などを挙げ「こうした課題を踏まえ、児童生徒一人ひとりが心身共に安定した学校生活を送ることができるよう、市町村教委や校長会、養護教諭で構成する団体、保健福祉部局などと連携を図り、先行実施している他都府県の事例を研究するなど、本道の取組を検討していく」との考えを示した。

　大越農子委員（自民党・道民会議）の質問に対する答弁。

(道議会 2022-02-03付)