道議会質疑 一般質問(3年9月28日)(道議会 2022-02-01付)
【Q 質問Question A 答弁Answer P 指摘Point out O 意見Opinion D 要望Demand】
【質問者】
▼小岩均議員(民主・道民連合)
【答弁者】
▼鈴木直道知事
▼倉本博史教育長
◆日ハムBP建設の影響
Q小岩議員 北広島市内で建設中のボールパークは、すでにスタジアムがほぼ出来上がりつつある。隣接した道立高校あるいは養護学校の周辺の教育環境がまさに激変している状況である。ボールパークと教育施設の関わりについて、教育長の見解を伺う。
A倉本教育長 日本ハムボールパーク構想に関して、道立学校の教育環境について。これまで整備が進められているボールパークに近接する北広島高校と札幌養護学校共栄分校においては、工事による騒音や工事車両の通行等に伴う教育活動への影響が最小限にとどまるよう、事業者や北広島市などの関係機関と協議してきた。
現時点においては、関係機関の協力によって、各学校に特段の影響が生じている状況にはないが、今後さらに整備が進むことによって、学校周辺の人流や交通量の増加が考えられることから、保護者などの意見を随時、学校を通じて確認するとともに、児童生徒の安全・安心や、授業や学校行事などに影響が生じないよう、事業者や北広島市とより一層の意思疎通を図り、各学校の教育環境の確保に努めていく。
◆道立図書館
Q小岩議員 道立図書館について、統計では、コロナ禍での自粛生活によって、家で過ごす時間が増えたということもあり、読書をする時間も増えたという。コロナ禍およびポストコロナにおける道民の読書活動についての認識を伺う。
A倉本教育長 読書活動について。人生100年時代を迎えるに当たり、急速に変化し続ける社会に対応しながら、一人ひとりが心豊かに生きていくためには、生涯にわたって主体的に学び続けようとする姿勢や能力を持ち続けることが大切である。
道教委としては、道民一人ひとりが感性を磨き、創造力などを豊かにし、生きる力を育むことができる読書活動を充実させることが重要と考えている。ポストコロナにおいても、より多くの道民が読書に親しむことができるよう、市町村や関係団体などと連携しながら、読書環境の充実に努めていく。
Q小岩議員 蔵書112万冊を誇る道立図書館であるが、必ずしも便利な場所とは言えないのではないか。
そこで、図書館としての役割を含め、現状についての教育長の認識を伺い、その上で、コロナ禍においては、図書館では読書活動の推進としてどのような取組をしているのか伺う。
A倉本教育長 道立図書館の役割と取組について。道立図書館は、道内の図書館網のセンターとして、現在、市町村立図書館を支援する図書館の図書館、また、比較的高度な調査研究にも対応できる何でも分かる図書館、広く道民へのサービスを展開する道民みんなの図書館としての役割を果たしており、道民の生涯学習を推進する大切な拠点施設であると認識している。
現在、道立図書館においては、コロナ禍においても道民の読書活動を保障できるよう、図書館における新型コロナウイルス感染拡大防止予防ガイドラインに基づき、感染防止対策を徹底した上で、直接来館する利用者へ本を貸し出すほか、インターネット等による市町村立図書館・図書室を通じた貸し出し、自宅への郵送や、電話やメールによる問い合わせ対応、雑誌記事の複写などのサービスを行っている。
このほか、道内の図書館、図書室や学校への本の貸し出し、図書館運営についての助言、情報提供するなどして、全道の図書館を支援している。
Q小岩議員 道民の読書活動を習慣化するために、例えば、カフェなど、どこでも手軽に本が読めるような環境づくりについて、道教委が積極的に民間と連携しているようだが、そうした環境整備の実態について伺う。
A倉本教育長 民間などと連携した読書環境の整備について。これまで、道教委では、北海道コンサドーレ札幌や北海道日本ハムファイターズと連携し、選手のお薦め本のリストを図書館などで配布することや、全道の図書館と連携し、自分が立てた読書計画を達成した子どもに記念品を贈呈するなどの取組のほか、読書推進に取り組む団体と連携し、読み聞かせなどの活動を行うグループを表彰するなど、読書活動の振興に努めている。
今後は、より多くの道民が読書に親しむことができるよう、民間などとの効果的な連携の事例を市町村と共有し、各地域の特色を生かした読書環境の充実に努めていく。
Q小岩議員 知事公邸等の役割を踏まえた上で、道立近代美術館と同様に老朽化が進む道立図書館を併設した、道民に親しまれる文化的複合施設とすることで、道民の文化的・芸術的価値を高めることができるのではないか。
知事公邸等の在り方および活用について、まずは知事の認識を伺い、その上で、道立図書館との併設を踏まえた近代美術館の今後の在り方について、教育長の見解を伺う。
A鈴木知事 知事公邸等の在り方について。知事公邸等のあり方に関する研究会からは、知事公邸や公館、緑地の維持保全などについて、様々な意見や今後の検討課題をいただいた。
知事公邸などが所在するエリアは、緑豊かで広大な憩いの場として利用されている道民の貴重な財産であることから、その将来像を見据え、次世代へ確実に引き継いでいく必要があると認識している。
このため、道としては、研究会からいただいた助言などを踏まえ、周辺環境とのつながりも含め、エリア全体の在り方について、道議会はもとより、道民、民間事業者などから幅広く意見を伺うとともに、道警、道教委など、関係部局が連携し、丁寧に検討を進める考え。
A倉本教育長 道立図書館の今後の在り方について。道立図書館については、平成30年度に実施した長寿命化建物診断によって、適切な改修工事を行うことで使用することが可能であるとの判定があったことなどを踏まえ、今後も、道民の生涯学習を推進する拠点施設として、図書館としての専門的な機能を一層高めていくことが重要と考えている。
一方、近代美術館は、3年3月に長寿命化に適さないと診断され、改築等も含めた検討が必要な状況である。今後、周辺住民や企業など、様々な方から幅広く提案いただく仕組みを整えながら、知事部局とも連携し、今後の在り方について総合的に検討を進めていく。
(道議会 2022-02-01付)
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