北広島市　直営の１２学童クラブ　一括民間委託化を検討　より質の高い遊び・学び導入

（市町村 2022-02-04付）

　北広島市は、学童クラブの一括民間委託化を検討している。現在直営で運営している市内１２の学童クラブが対象。専門性の高い企業や団体のノウハウを活用し、利用者の入退室などのＩＣＴ化や、他の学童クラブとのオンライン交流などをはじめとしたより質の高い遊び・学びのプログラム導入などを想定している。４年度までに検討を進め、早期の実現を目指す。

　市は現在、１２の学童クラブを運営しているが、近年の共働き世帯の増加などにより、利用ニーズが高まっている。一方で、支援員の勤務時間への対応など、安定的な確保が難しい状況となっている。

　こうした状況を受けて、３年３月に策定した行財政改革指針において、効率的な行政サービスの提供の一環として、学童クラブの委託化を含めた事業運営方法の抜本的な見直しに向けた検討を行うことを盛り込んだ。

　市は本年度、運営実績のある民間事業者への調査や委託化している自治体などを視察。その結果、期待される効果として、登園・退園管理のICT化による保護者へのスムーズな情報伝達、他の学童クラブとのオンライン交流をはじめとしたより質の高い遊びや学習プログラムの実現など、多様なサービスの提供が可能になるとしている。

　また、民間ノウハウを活用した業務マニュアルによる運営の質の確保、専門性の高い研修による支援員等の資質向上や人員の確保にも期待を寄せている。

　現段階では、１２クラブの一括民間委託を想定しており、プロポーザル方式による事業者選定を見込んでいる。今後は、４年度までに導入の可能性を検討。できるだけ早期の実現を目指す。

(市町村 2022-02-04付)