函館市教委　３年度全国体力等調査　中・女子除き握力全国超　小５０㍍走など４種目全道超

（市町村 2022-02-08付）

函館市３年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果（クリックすると拡大表示されます）

　【函館発】函館市教委は４日、３年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果の概要を発表した。体力合計点が小・中学校男女ともに全国平均を下回ったものの、種目別でみると小学校男女、中学校男子の「握力」で全国平均を上回った。全道と比較すると、小学校男女の「５０㍍走」、中学校女子の「持久走」など４種目が全道平均を超えた。質問紙調査では、小・中学校男女ともに「運動が好き」と答えた割合が全国平均を超えた。市教委の佐藤大輔教育指導課長は「日常の授業で各校が児童生徒の興味・関心を伝える指導を行っているため」と話している。

　本年度は市立小学校５年生、義務教育学校前期課程および特別支援学校小学部５学年１５８３人、市立中学校、義務教育学校後期課程、中等教育学校前期課程および特別支援学校中学部２学年の１３２２人を対象に調査した。

　体力合計点をみると、小・中学校ともに全国平均を下回ったものの、種目別では、小学校男女、中学校男子の「握力」で全国平均を上回った。

　全道平均を上回った種目は、小学校男女の「５０㍍走」、中学校女子の「持久走」「２０㍍シャトルラン」「５０㍍走」だった。

　身長と体重を表した体格と肥満度に関する調査をみると、小・中学校男女ともに全国平均を上回り、特に小・中学校男子では、高度肥満の割合がいずれも全国・全道平均より高い傾向にあった。

　児童生徒質問紙調査の結果では、「運動が好き」と回答した割合が小・中学校男女ともに全国平均超。一方、「朝食を毎日食べる」と回答した割合が小・中学校男女ともに全国平均を下回った。

　種目別の調査結果について、市教委の佐藤教育指導課長は「握力については、体格が全国平均を上回っていることや、持久力よりも瞬発力を得意とする児童生徒が多いのではないか」と分析。質問紙調査結果については、「各校が日常の授業で児童生徒の運動に対する興味・関心や愛好する気持ちを育んでおり、ありがたい。朝食については運動能力との関連性について、引き続き検証・調査し、一層の充実を図れるよう、働きかけていきたい」と話している。

(市町村 2022-02-08付)