紋別市教委　学校ＩＣＴフォーラム　実技テスト　動画で提出　３教諭発表　複式学級活用も

（市町村 2022-02-01付）

　【網走発】紋別市教委は１月２５日、ＭＫＰ研修シリーズ第１０回「もんべつ学校ＩＣＴフォーラム～授業における効果的な活用」兼紋別市ＧＩＧＡスクールサポーター研修情報共有会をオンラインで開いた。市内小・中学校の教諭などが参加。３人の教諭がＩＣＴ活用について実践発表し、複式学級での活用、実技テストを動画提出とした取組などを紹介した。

　市内教員の実践発表を通して、授業におけるＩＣＴの効果的活用方法等について学ぶとともに、活用事例の共有方法を知り、学校現場での利活用につなげることが目的。

　市内のＧＩＧＡスクールサポーターを配置するＮＴＴデータカスタマサービス（株）と共催した。

　はじめに、市内小・中学校の教諭３人が、１人１台端末などのＩＣＴ活用について実践発表。

　小向小学校の長南孝寛教諭は、各教科や特別活動、複式学級での活用、業務の効率化などについて説明した。

　北見工業大学と連携してリモート授業を行った取組などを紹介し、「小規模校のため、多くの人との関わりが持てる有意義な機会となった」と成果を示した。また、複式学級での活用として、「ドリル教材はわたり・ずらしに有効」と紹介した。

　業務の効率化の観点から、補欠教員への引き継ぎや情報共有、ＡＬＴとの授業計画の共有などでグーグルドキュメントを活用していることなどを示した。

　南丘小学校の石井健太教諭は、グーグルジャムボード、グーグルフォームなど、各ツールの活用事例を説明した。電子ホワイトボード・グーグルジャムボードは、国語で思考ツールとして活用したり、算数で法則などを示す「型」として活用したりしていることを紹介した。

　また、文書作成ツール・グーグルドキュメントは、入力する文字数を指定できる文字カウント機能があるため、「○文字以内にまとめよう」という活動に役立つことを示した。

　潮見中学校の伊藤大貴教諭は、自身が担当する技術家庭科での活用実践を紹介した。

　制作する際の作業手順や方法などを説明する動画を作成し、グーグルクラスルームで配信。生徒が自分のタイミングで何度でも確認できるようにした取組を示した。

　また、実技テストを動画提出に変更。生徒が実技の様子を自ら撮影し、伊藤教諭に提出する方法とした。そうすることで「その場で評価する必要がなくなり、困っている生徒に対応する時間に回すことができた」と話した。

　このあと、ＮＴＴデータカスタマサービスの担当者がグーグルクラスルームを活用した活用事例の共有方法などについて解説した。

(市町村 2022-02-01付)