紋別市教委　ＭＫＰ会議の成果と課題　民間活力で読解力向上　端末持ち帰り実施に向け検討

（市町村 2022-01-26付）

　【網走発】紋別市教委は、紋別市教育向上プロジェクト（＝ＭＫＰ）におけるＭＫＰ会議の本年度の内容および成果と課題をまとめた。学力部会では学力向上策の根拠と効果的と考えられる参考事例の提示、ＧＩＧＡ部会では１人１台端末の日常的な持ち帰りに向けた条件整備などを成果として示している。

　事業は、生きる力の育成や持続可能な地域社会の創造の実現に向けた学校間および学校・教育行政間の連携を組織化し、市の教育課題を克服するとともに、教育の質的向上を図ることを目的に２年度から実施しているもの。２～４年度の３年間を第Ⅰ期とし、「児童生徒の学力向上」を重点に取組を進めている。

　市内児童生徒の学力向上の実現に向けた校内研修・教育環境整備・働き方改革に関する学校間連携などを行うＭＫＰ会議を取組の柱の一つとしている。本年度、市全体の学力向上に関する連携・研究を行う「学力」、ＧＩＧＡスクール構想に基づく１人１台端末の活用に関する連携・研究を行う「ＧＩＧＡ」の２部会を設置。各部会で年４回程度会議を開き活動を進めてきた。

　学力部会では、学力向上に関する各校の実践について交流したほか、全国学力・学習状況調査やＮＲＴ・ＣＲＴ学力検査の分析、民間企業の事業を活用した読解力向上の取組などについて協議した。

　成果として、学力向上策の根拠と効果的と考えられる参考事例が提示できたこと、民間活力を取り入れた読解力向上の取組事例を共有できたことを挙げている。

　今後は、成果を各校の取組に生かすための方法・仕組み、プロジェクトの成果を示す指標を検討する必要性を示している。

　ＧＩＧＡ部会では、各学校の端末を活用した実践事例の交流、端末の持ち帰りに向けた検討などを行った。

　端末活用の実践事例の共有、端末の日常的な持ち帰りに向けた条件整備、アプリに関する情報共有を成果としている。

　一方、課題として、授業での端末活用に関する情報共有の在り方を検討すること、端末以外のＩＣＴ活用に関する情報共有を行っていくことを挙げた。

(市町村 2022-01-26付)