コロナ感染過去最多　渡島管内の対応　会議や練習試合等中止　教職員ワクチン接種希望調査も

（市町村 2022-01-20付）

　【函館発】新型コロナウイルスの新変異種オミクロン株の広がりに伴い、１８日には函館市内で４５人、渡島管内で２１人と、過去最多の感染者が確認された。これを踏まえ、管内１１市町教委では様々な対応を講じている。本紙調査によると、七飯町は町独自で感染警戒レベルを引き上げ、部活動の練習試合等を見合わせるなどの対応を通知。函館市では、校長会議等の各種会議の中止を検討している。福島町教委では、教職員の３回目のワクチン接種日について、近く校長会で聞き取り調査を行う見通しだ。

道教委は１２日付で「長期休業明けの学校における新型コロナウイルス感染症対策について」を各教育局長・道立学校長・札幌市を除く市町村教委教育長に発出。全国的なオミクロン株の感染拡大を受け、感染症対策の留意事項をあらためて周知した。

　渡島管内では１８日、函館市で４５人の過去最多の感染者を確認。函館市以外の管内全体においても２１人と増加傾向にある。

　本紙が各市町教委に行った調査によると、七飯町では、新型コロナウイルスの感染状況を６段階で示す感染警戒レベルを町独自で１から２に引き上げたことを踏まえ、各校へ通知を発出。学級閉鎖等の休業措置の場合に備え、クロムブックの持ち帰りを検討するほか、部活動の練習試合などは２月いっぱい見合わせることなどを盛り込んだ。

　函館市では今後、道の通知に伴い、対策を検討していく予定だが、校長会等の各種会議の実施を見合わせるとしている。市内中学校のある管理職は「本格的な受験シーズンが始まる中、感染を防ぐために試行錯誤している」と不安の声を漏らしている。

　渡島管内各市町教委における第６波への学校対応はつぎのとおり（１８日現在）。

▼函館市＝現時点では未定。校長会など各種会議の中止を検討

▼北斗市＝未定

▼松前町＝未定

▼福島町＝２月５日から高齢者を対象とした３回目のワクチン接種を開始。教職員を対象とした職域接種を迅速に対応すべく、今後の校長会議で希望接種日の聞き取り調査を行う

▼知内町＝未定

▼木古内町＝未定

▼七飯町＝各校教職員保護者向けの通知を発出。①熱などの風邪症状や感染リスクへの不安から休む場合は出席停止とする②授業等で高リスクとされる活動（長時間近距離での発声や対面で行う活動）は行わない③学級閉鎖等の休業措置の場合に備え、クロムブックの持ち帰りを検討する④部活動の練習試合などは２月いっぱい見合わせる（スポーツ団体などの主催する大会については、主催者の感染症対策による）―の４点を記載した

▼鹿部町＝未定

▼森町＝未定

▼八雲町＝校長会議をオンライン開催。１人１台端末の持ち帰り環境を整備しており、感染を不安に思う児童生徒や学級閉鎖になった際の対応も整えている

▼長万部町＝未定

(市町村 2022-01-20付)