札幌市　待機児童解消で私立保育所等　定員８５９人増を計画　１９ヵ所の改築費用等補助

（札幌市 2022-02-17付）

　札幌市は４年度、待機児童の解消に向けて、私立保育所等の定員を８５９人増やすことを計画している。４年度当初予算案に、私立保育所整備等補助として総額２３億３２００万円を計上。認定こども園４園を幼保連携型に移行するための改築費や、私立保育所１２ヵ所の新築・増改築などに伴う費用を補助し、増加する保育ニーズへの対応を図る。

　子ども未来局の調査によると、希望する施設に入れないなどの理由による潜在的な待機児童数は、昨年１０月１日時点で２０５７人にのぼっている。

　市は、こうした状況を受け、多様な保育ニーズに対応するため、私立保育所や認定こども園等の整備経費を補助し、定員の増加を継続的に進めている。

　４年度当初予算案をみると、公立保育所等整備を含めた保育所等整備関連費に総額３３億４３００万円を措置。内訳は、公立保育所等整備に１０億１１００万円、認定こども園整備補助に１５億５６００万円、私立保育所整備等補助に７億７６００万円を充てた。認可外保育施設の認可化移行支援費として２３０万円を計上した。

　認定こども園は、４園で幼保連携型への移行に伴う改築を予定。これによって、２５９人の定員増を見込んでいる。私立保育所は、計１２ヵ所で新築・賃貸・増改築を計画しており、合計で５１０人の定員増を想定。認可外保育施設３ヵ所を認可保育所に移行するための改修等を支援し、９０人の定員増を計画。合計で８５９人の定員増を見込んでいる。

　なお、公立保育所等整備では、５年４月に供用開始する仮称・中央区保育・子育て支援センターの開設準備を進める。定員は１２０人を予定している。

(札幌市 2022-02-17付)