五輪冬季大会招致で秋元札幌市長　子が夢を持てる大会に　ＨＰにインタビュー動画

（札幌市 2022-02-18付）

　札幌市は、２０３０北海道・札幌オリンピック・パラリンピック冬季競技大会招致に関する秋元克広市長のインタビュー動画を市のホームページに掲載している。秋元市長は招致を進める理由、まちづくりへの思いを説明。子どもたちが世界に目を向け、夢を持てる大会にするとともに、自分たちが住む街に誇りを持つきっかけになることを期待した。

　インタビューでは、秋元市長が２０３０北海道・札幌オリンピック・パラリンピック冬季競技大会招致を進める理由について説明。

　秋元市長は、ことし市制１００周年を迎えることに触れ、昔の市の人口が増加した要因を振り返った。その上で、「１９７２年のオリンピックを契機とした地下街・地下鉄・高速道路などの都市インフラの整備によって、札幌のまちづくりの２０、３０年分が進んだ」とオリンピックをきっかけに街が大きく発展したことを強調。

　一方で人口が減少している現状について、２０５０年ころに高齢化率が４割を超えると推測。「経済的にも縮小していき、働く場の確保など、街の活気の維持が大変になる。市としても今後いろいろと工夫していかなければならない」と言及した。

　また「札幌の雪などの自然環境は大きな財産」とし「雪を生かした大会は世界から人々を呼び込む仕掛けとなり、札幌の豊かな食、自然などを世界に発信して外価を稼ぐきっかけになる」と述べた。

　さらに自然災害や地球温暖化など気候変動の対策を進める考えを示した。特に冬季オリンピック・パラリンピックは雪はもとより寒冷な気候などの自然環境が整っていてはじめて成立するものとし「環境問題を考えるきっかけにしていきたい」と話した。

　まちづくりに取り組む思いについて、「オリンピックでの世界最高レベルの競技を直接目の当たりにすることが子どもたちの夢や希望につながっていく」と説明。子どもたちが世界に目を向け、夢を持てる大会にするとともに、自分の住む街に誇りを持つきっかけになるよう期待した。

(札幌市 2022-02-18付)