札幌市立高プレゼン大会 開成中等 高橋さん最高賞 生徒7人が自身の成長等発表
(札幌市 2022-02-25付)

 札幌市立高校プレゼンテーション大会(AWARD)2021が13日、オンラインで開催された。市立高校の生徒7人が高校での学びを通じて成長できたことなどについて発表。審査の結果、最高賞の「BEST SAPPORO CITY HIGHSCHOOL Student OF THE YEAR」には、市立札幌開成中等教育学校の高橋希花さんが選ばれた。

 主催は札幌市教委。市立高校等の魅力を中学生、保護者をはじめ市民に向けて広く発信するとともに、市立高校等の魅力を生徒間で共有する機会とすることを目的に毎年開催。

 また、参加する生徒が自らの過去・現在・将来について主体的に探究する契機とすることをねらっている。

 本年度は、新型コロナウイルス感染症感染拡大防止の観点からオンラインで実施。生徒7人、審査員として札幌市教委の相沢克明学校教育部長ら4人が参加した。

 開会に当たり、大会を担当する市立札幌開成中等教育学校の宮田佳幸校長があいさつしたあと、市立札幌大通高校の和太鼓・伝統芸能部がパフォーマンスとして「北の大地」を披露した。

 続いて、参加生徒がそれぞれ8分の持ち時間の中で、自分自身と学校の魅力について発表。

 生徒たちは、自分たちがそれぞれの高校での学びを通じて成長できたことや入学当初の夢が高校生活を送る中でどのように変化し、今後どのようにしていきたいのかなどについての思いを語った。

 審査の結果、最も自己分析ができており、それをもとに在籍校での活動を通じて学んだ内容を自らの経験や力に変えて将来を切り拓こうとしている生徒に贈られる最高賞には、市立札幌開成中等教育学校の高橋さんが選ばれた。

 高橋さんは、発表内容を1~4年生段階で学ぶ奉仕活動と5~6年生段階で学ぶ奉仕活動・部活動に絞り、自身の活動と経験したことを発表。その中で学んだこととして、①物事を多角的に考えることができるようになった②学校の外にも学びがある③失敗を恐れないで、挑戦し続ける気持ちになった④生徒はそれぞれ異なる活動をしているのがうれしい―の4点を挙げた。

 その上で「“国境なき医師団の医師として世界中の人の命を救いたい”という入学当初の夢は、現在は“世界中で困っている人を助けて笑顔にしたい”に変化している」と強調。

 「最後に自分自身と見つめ合える、生徒一人ひとりが輝ける開成中等が大好き!」と話した。 

 講評で相沢学校教育部長は「自分の成長につながっているということを自分の言葉で語っていたところが素晴らしい。この内容をさらに広く市民に発信し、この素敵な時間、空間が札幌全体に広がっていくことで、さらに夢が広がっていく」と話した。

 なお、大会の様子は3月1日から市立高校ポータルサイトで動画配信する。

 審査結果はつぎのとおり。

=敬称略=

▼BEST SAPPORO CITY HIGHSCHOOL Student OF THE YEAR=高橋希花(市立札幌開成中等教育)

▼INCENTIVE AWARD=松田舞星(市立札幌啓北商業高)、大内萌生(市立札幌藻岩高)

▼LEARNING Student AWARD=阿部すずか(市立札幌平岸高)、寺井菜々美(市立札幌清田高)

▼ACTIVE Student AWARD=岡本玄太郎(市立札幌大通高)、牧真帆(市立札幌新川高)

(札幌市 2022-02-25付)

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