道教委　公立小・中時間外在校等時間　４年度早期に公表へ　６８市町村　年度内に個別公表

（道・道教委 2022-03-22付）

　道教委は４年度の早い時期に、道内公立小・中学校における時間外在校等時間の状況を公表する。現在市町村教委への調査を実施しており、全体の状況を踏まえ働き方改革の取組を進める。３年度中に個別に状況の公表を予定しているのは６８市町村で、未公表の市町村に対しても早期の公表を働きかけていく。

　１７日の１定道議会予算特別委員会で佐藤禎洋委員（自民党・道民会議）の質問に対し明らかにした。

　道教委は、時間外在校等時間の客観的な計測・記録・公表は、教職員が自らの働き方を認識するとともに保護者や地域住民の理解と協力を得るためにも重要であるとし、各市町村での公表を促している。

　道立学校では２年度から教職員の時間外在校等時間を公表。３年度は前年度と比べ一部の月を除き概ね減少したものの、月別では年度当初の業務が多い４月、進路指導や部活動等の業務が多い１０月に時間外在校等時間が多い傾向にあり、今後、詳細に分析し対策を検討するとしている。

　伊賀治康教職員局長は、３年度中に時間外在校等時間を公表予定の市町村は２月現在で６８市町村であるとし、今後は未公表の市町村に対して状況を踏まえた個別の指導助言を行い、可能な限り早期に時間外在校等時間を公表するよう働きかけていくとした。

　倉本博史教育長は、学校における働き方改革を一層推進するため、小・中学校を含む本道全体としての時間外在校等時間の公表のほか、道内外の優れた実践事例の普及向上などのマネジメント研修の充実、部活動の地域移行に向けた実践に加え、各学校の実態に応じたきめ細かな指導に努めていくとし「個の気づき、チームの対話、地域との協働を土台とする改定アクション・プランに基づく取組を市町村教育委員会などと連携して全庁一丸で取り組んでいく」と答弁した。

(道・道教委 2022-03-22付)