体力・運動能力調査結果　各管内の状況　第５回　日高

（道・道教委 2022-03-23付）

体力合計点の全国との差とその推移（クリックすると拡大表示されます）

◆分析　小学校

【２６校、児童数５０８人】

▼実技

　体力合計点は全国と比較して男子が１・１７ポイント、女子が１・３４ポイント低く、課題である。

　種目別で全国を上回ったのは、男子が３種目、女子が２種目である。

▼質問紙

　「これまでの調査を踏まえて授業等の工夫改善を行った」と回答した学校の割合は全国と比較して３５・０ポイント高いが「体育科の授業で自分の動きの質が向上していることを実感することがある」と回答した児童の割合は全国と比較して男子が６・５ポイント、女子が４・４ポイント低く、課題である。

◆分析　中学校

【１５校、生徒数４９３人】

▼実技

　体力合計点は全国と比較し男子が３・７５ポイント、女子が３・６１ポイント低く課題である。

　種目別で全国を上回ったのは、男子が１種目、女子が２種目である。

▼質問紙

　「これまでの調査を踏まえて授業等の工夫改善を行った」と回答した学校の割合は全国と比較して２４・０ポイント高いが「保健体育科の授業で自分の動きの質が向上していることを実感することがある」と回答した生徒の割合は全国と比較して男子が０・１ポイント、女子が９・７ポイント低く、課題である。

◆改善点

▼個別最適な学びと協働的な学びの一体的な実現による体力向上に向けた計画的な取組にかかる指導助言

　新体力テストの結果に基づく検証改善サイクルの確立に課題のある学校が見られることから、学校の実態に応じて体力向上に向けた具体的な手立てを学校教育指導訪問等で指導助言する必要がある。

▼GIGAスクール構想を踏まえたICT機器の効果的な活用にかかる取組の推進

　ICT機器を効果的に活用した体育・保健体育科の授業改善の取組が十分行われていない学校があることから、教育局による各種事業等で得た事例等をより積極的に情報提供するとともに、情報発信の時期や方法等について工夫する必要がある。

▼体力向上にかかる創意工夫した授業づくりの組織的な取組の推進

　授業実践事例の効果的な普及に課題があることから、小学校体育専科教員と中学校保健体育科教員が連携し、授業改善を推進するとともに教員同士のネットワークを構築するため、日高教育研究所・教職員研修センターと連携した研修等を実施する必要がある。

(道・道教委 2022-03-23付)