登録有形文化財(建造物)に答申 北大 空沼小屋登録へ 文化審議会文化財分科会(道・道教委 2022-03-22付)
丸太組構法によるスイス風のヒュッテ=札幌市教委提供=
国の文化審議会は、18日に開催された同審議会文化財分科会の審議・議決を経て、新たに90件の建造物を登録するよう文部科学大臣に答申した。道内からは、北海道大学空沼小屋(札幌市)が登録有形文化財(建造物)として挙がっている。
地域に親しまれている建物や、時代の特色をよく表わしたもの、再び造ることができないものなど、貴重な文化財と言える建造物を守り、地域の資産として生かすため、平成8年に文化財登録制度が誕生。
50年を経過した歴史的建造物のうち一定の評価を得たものは、登録有形文化財建造物として保存・活用を促している。
今回の答申で、登録有形文化財(建造物)の件数は全国で1万3422件に。北海道では144件となる。
北海道大学空沼小屋は、札幌南郊、空沼岳の万計沼畔に所在する北大の山小屋で、昭和3年建設、平成28年改修。
建設の発意に秩父宮雍仁親王が関わり、基本設計はスイス人建築家のマックス・ヒンデル。丸太組構法で、登山者が集えるストーブ周りの吹抜や、30人を収容可能な2階の寝所など、機能的で良質なスイス風のヒュッテ(山小屋)となっている。
官報告示を経て登録される。
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機能的で良質なストーブ周りの吹抜=札幌市教委提供=
(道・道教委 2022-03-22付)
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