全国体力・運動能力体力・運動能力調査結果 各管内の状況 第2回 石狩
(道・道教委 2022-03-17付)

体力テスト管内別石狩
体力合計点の全国との差とその推移(クリックすると拡大表示されます)

◆分析 小学校

【265校、児童数1万8301人】

▼実技

 体力合計点は全国と比較して、男子が1・41ポイント、女子が2・23ポイント低く、課題である。

 体力合計点は一昨年度と比較して、男子が0・02ポイント、女子が0・06ポイント全国との差を縮めた。

 種目別に全国を上回ったのは、男子が2種目、女子が1種目である。

▼質問紙

 「授業以外で、全ての児童の体力・運動能力の向上にかかる取組を行った」と回答した学校の割合は82・6%であり、全国より10・9ポイント高い。

 「体育の授業で、自分の動きの質が向上していることを実感することがある」と回答した児童の割合は男子が39・0%であり、全国より1・5ポイント高い。女子が24・8%であり、全国より1・3ポイント低い。

◆分析 中学校

【140校、生徒数1万6317人】

▼実技

 体力合計点は全国と比較して、男子が2・56ポイント、女子が4・83ポイント低く、課題である。

 男女いずれも全国を上回った種目はない。

▼質問紙

 「授業以外で、全ての生徒の体力・運動能力の向上にかかる取組を行った」と回答した学校の割合は48・6%であり、全国より7・6ポイント高い。

 「これまでの調査を踏まえて、授業等の工夫改善を行った」と回答した学校の割合は68・6%であり、全国より12・6ポイント高い。

 「保健体育の授業で、自分の動きの質が向上していることを実感することがある」と回答した生徒の割合は男子が26・5%であり、全国より3・8ポイント低い。女子が16・3%であり、全国より3・5ポイント低い。

◆改善点

▼学校における体力向上の取組の推進

 日常の体育・保健体育の授業の充実に向けて、「目標(めあて・ねらい)」や「振り返り」の位置づけなど、各学校における主体的・対話的で深い学びの視点から授業改善の取組を推進する必要がある。

 児童生徒が体育・保健体育の授業で、自分の動きの質が向上していることを実感することができるようこれまでの調査を踏まえるとともに、児童生徒の実態に応じた指導方法の工夫改善を行う必要がある。

▼学校、家庭、地域が一体となった児童生徒の運動機会の充実

 児童生徒の運動時間の確保に向けて、どさん子元気アップチャレンジの参加や、家庭や地域と連携した運動機会の充実に向けた取組を周知する必要がある。

 1校1実践の取組と関連づけた家庭での運動機会の確保に向けた取組を推進する必要がある。

▼体力向上に向けた検証改善サイクルの確立

 体力向上に向けた検証改善サイクルの確立に向けて、児童生徒の体力の状況を詳細に把握し、個人目標の設定や新体力テストの複数回実施など、各学校における体力向上の取組の充実を図る必要がある。

 新体力テストの結果を活用した指導方法の工夫・改善を図るため、年間指導計画に新体力テストの全学年・全種目の実施を位置づけるとともに、学校全体の課題を分析する取組を推進する必要がある。

(道・道教委 2022-03-17付)

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