上士幌町教委　ＣＳ組織改編検討　幼・小・中の協議会統合　高校協議会と合同研修会

（市町村 2022-04-08付）

　【帯広発】上士幌町教委は本年度から、コミュニティ・スクール（ＣＳ）における組織形態の改編を検討している。町立幼・小・中で既存の学校運営協議会を統廃合し、道立高校の協議会と連携して活動する方針。全校種合同の研修会も計画しており、迅速かつ綿密な情報共有を目指す。

　町は平成２８年から、認定こども園、上士幌小学校、上士幌中学校、上士幌高校がＣＳを導入。各協議会の役員や校長等からなる町ＣＳ委員会を設置し、総合的な連絡調整や資質向上を目的に活動してきた。

　各校はＣＳコーディネーターと連携しながら地域と協働した取組を進め、３年度には町内３８事業所が体験学習や講話などで学校教育に参画するなど、町内の協力体制をより強固にしている。

　町教委は密接な地域連携に成果を感じながらも、迅速な情報共有やより多くの意見を反映した活動展開などを課題としていた。

　解決に向けて、組織の改編を考案。既存の協議会を廃止して幼・小・中の学校運営協議会を統合することで、各校の困り事などへの対処を各立場からより深く話し合える場を目指す。高校は設置者が異なるため統合はせず、幼・小・中からなる町学校運営協議会と連携するほか、合同研修会の場を設ける。

　町教委の高橋克磨社会教育主事は「“分かりやすく、進めやすく、スリム”をテーマに学校運営協議会をより活性化していきたい」と話している。

(市町村 2022-04-08付)