小清水町4年度町政執行方針 ICTで教育基盤整備 学習支援ソフト導入など
(市町村 2022-04-11付)

小清水町久保町長
久保町長

 【網走発】小清水町の久保弘志町長は4年度町政執行方針で、指導者用デジタル教科書や児童生徒用学習支援ソフトを導入し、ICTを活用した教育基盤の整備を進める考えを示した。小中一貫教育については、教育課程の共有などを通して、授業改善の視点の同一化に引き続き取り組む。

 執行方針のうち、教育分野の概要はつぎのとおり。

▼教育の充実

 学校教育においては、郷土愛を育む学習を取り入れることはもとより、学力向上に向け、主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善を進めるとともに、ICTを活用した個別最適な学びと協働的な学びを進める。具体的には、学力向上推進事業による漢字検定料および英語検定料の助成、児童生徒のやる気を促すことを目的とした「本気出すぞ!!放課後学習サポート事業」による放課後における習熟度別の学習支援、町費負担教員や特別教育支援員を小・中学校それぞれに配置し、引き続ききめ細かな支援体制の構築に努める。

 ICT教育では、指導者用デジタル教科書や児童生徒用学習支援ソフトを導入し、ICTを活用した教育基盤の整備を着実に進める。

 教育課程の指導助言や学習指導、教育相談など専門的な分野への対応としては、教育に関する識見を持つ指導主事を配置するなど、子どもの視点を大切にした学校教育環境の充実を図る。

 小中一貫教育については、学校教育振興協議会とも連携し、教育課程の共有、学びの連続性や学習規律などの連携によって、授業改善の視点を同一化する取組を引き続き進める。

 本町からオホーツク東学区内の高校へ進学する生徒の通学費を支援するなど、高校進学にかかる保護者の負担軽減を図る。

 社会性を学ぶ最小単位である家庭教育の充実を目指し、引き続き早寝早起き朝ごはん運動を積極的に推進する。

 また、家庭と学校、地域が連携することが郷土愛を育む教育、子どもたちの健やかな成長につながることから、地域総がかりで子どもを育てることを目的に構築されたコミュニティ・スクールとしての機能の充実を一層図る。

 幼児教育については、幼児教育振興ネットワーク会議を軸に関係機関との連携を深め、小学校への円滑な適応に向けて支援委員会、町と教委の取組の充実を図るとともに、家庭や地域、幼稚園、保育所などネットワークの構築を進め、切れ目ない指導や支援を行う。

 生涯教育においては、ことぶき学園を中心として誰もが学べる環境を充実するとともに、社会教育団体を育成・支援することで、自ら学んだ成果をもってまちづくりに貢献できる人材の育成を目指す。

 指導者や団体を育成するとともに、町民が質の高い文化・芸術に触れる機会や参加できる環境を整えるため、未来へつなぐ人づくり事業やアスリート・アーティスト養成事業などによって視察や研修の機会に触れ、創造力を育み伝承していく芸術文化・スポーツ活動を推進する。

(市町村 2022-04-11付)

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