道研 2~3年度プロジェクト研究 「未来の教育」成果公表 遠隔授業など4重点を推進(道・道教委 2022-04-12付)
道研では、先端技術を活用し、地域格差の少ない個別最適化された学びが実現されることを目指し、2年度から「『未来の教育』の在り方に関する研究」を実施。ICT機器やクラウド、インターネットなどの活用を中心に研究を進めてきた。
同研究では4つの重点研究を推進。①「遠隔授業に係る研究」では、小規模校で遠隔システムを活用した合同授業の実践・検証を実施、3年度は伊達市立関内小学校など6校が研究実践を行った。
ホームページでは、関内小の「遠隔合同授業で児童の考えを深める道徳科」の授業や、八雲町立山越小学校の「1人1台端末を活用することによって、児童の相手意識や学習意欲を高める遠隔合同授業」、幌延町立幌延中学校の「免許外教科担任による指導を支援する遠隔合同授業」など6校の優れた実践を豊富な写真や図とともに分かりやすく紹介している。
②「教員研修に係る研究」では道研の研修講座の充実のほか「遠隔授業参観の実施による教員研修の充実」に関する研究や、附属理科教育センターが双方向の遠隔配信による観察・実験の効果的な研修を目指した「ICTを活用した遠隔教員研修の在り方について」の研究などを掲載している。
③「キャリア教育に係る研究」では、クラウドを活用した学習履歴の蓄積およびキャリア・パスポートの効果的な活用について検討。
ホームページでは、研究協力校の岩見沢市立志文小学校のキャリア・パスポートの作成・活用にかかる実践資料や、キャリア教育の進め方を詳細に記した校内研修用コンテンツ、キャリア教育にかかるリーフレット等膨大な資料をダウンロードできる。
④「ICTの環境整備に係る研究」では、国語・数学・英語の3教科の学びの可視化ツールを作成。高校生の学びの基礎診断の測定ツールとして活用でき、個人ごとの領域別・観点別の正答率や推移、各教育局へ提出する集計シートを自動作成できる。
また、働き方改革をキーワードに、クラウドサービスを活用した学習状況調査の検証に取り組んだ。
現状の学習状況等調査データの収集・集計は、生徒↓学校↓教育局↓本庁↓附属情報処理センターの流れだったが、クラウドサービスを活用することで、生徒の入力データを同センターがクラウド上から直接ダウンロードし、自動集計するシステムを構築した。
今後はBYODによる学習状況等調査の全校実施が可能となり、データ整理に伴う業務の軽減が期待できる。
このほか、教員研修のユーチューブライブ配信環境を構築。マニュアルを作成し、4年度からの教員研修への利用を可能とした。
これら研究の詳細は道研のホームページの「未来の教育」の在り方に関する研究特設サイトで公開している。
(道・道教委 2022-04-12付)
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