所掌事務関係部を報告　道議会少子・高齢社会対策特別委　こども家庭庁設置踏まえ

（道・道教委 2022-04-08付）

　道は、６日に開催した道議会少子・高齢社会対策特別委員会で、こども家庭庁の所掌事務に対応する道の関係部を示した。同庁設置法案が国会に提出されたことから、庁の設立趣旨や概要、今後の道の対応について報告した。

　開会中の第２０８回通常国会に「こども家庭庁設置法案」が提出されたことから委員会で概要を報告。

　内閣府の外局として設置し、こども家庭庁長官を置くこと、所掌事務を遂行するため必要なときは関係行政機関の長に対し資料の提出、説明その他の必要な協力を求めることができること、子ども政策に関する重要事項を審議する審議会を設置し、内閣府・厚生労働省から審議会やその機能を移管することなどを述べた。

　施行期日は５年４月１日で、道としては「国の動きを注視しつつ必要な検討を進めていく」とした。

　また、所掌事務については、分担管理事務（自ら実施する事務）と、内閣補助事務（内閣の重要政策に関する事務）に分かれ、分担管理事務については、道において想定される所掌事務関係部を示した。

　主として対応する部署を示したもので、例えば子どもの虐待防止は保健福祉部が対応部署となっているが、学校に関係する施策を行う場合は道教委も対応する。現行で省庁が分かれている事務は複数の部で対応していることから、それらの関係部を充てている。

　こども家庭庁の所掌事務に対する道の関係部はつぎのとおり。

▽小学校就学前の子どもの健やかな成長のための環境確保および家庭における子育て支援に関する基本的な政策の企画立案・推進＝総務部、保健福祉部、教育庁

▽子ども・子育て支援給付その他の子どもおよび子どもを養育している人に必要な支援＝保健福祉部

▽子どもの保育および養護＝保健福祉部

▽子どものある家庭における子育ての支援体制の整備＝環境生活部、保健福祉部、経済部、教育庁

▽地域における子どもの適切な遊びおよび生活の場の確保＝総務部、環境生活部、保健福祉部、教育庁

▽子ども、子どものある家庭および妊産婦その他母性の福祉の増進＝保健福祉部、経済部

▽子どもの安全で安心な生活環境の整備に関する基本的な政策の企画および立案ならびに推進＝環境生活部、保健福祉部、教育庁

▽子どもの保健の向上＝保健福祉部、教育庁

▽子どもの虐待の防止＝保健福祉部

▽いじめの防止等に関する相談の体制など地域における体制の整備＝総務部、環境生活部、保健福祉部、教育庁

▽子どもの権利利益の擁護（他省の所掌に属するものを除く）＝環境生活部、保健福祉部

(道・道教委 2022-04-08付)