時間外勤務月45時間以上 中学校 4月は53% 市町村立校 道教委が初公表(道・道教委 2022-04-07付)
道教委は、札幌市を除く市町村立学校職員の時間外在校等時間(3年4~8月)の状況を初めて公表した。時間外在校等時間が45時間を上回った職員の割合は4月が最も高く、中学校は53・8%と過半数を占めた。副校長・教頭が特に高く、小・中学校いずれも約9割となった。時間外在校等時間の一人当たりの月平均は小学校が16~40時間、中学校は21~50時間だった。
調査は文部科学省の3年度教育委員会における学校における働き方改革の取組状況調査結果を基礎として、小・中学校、義務教育学校における教育職員(市町村によっては事務職員等含む)の時間外在校等時間の状況を調査したもの。5日の道議会文教委員会で報告した。
調査対象は札幌市を除く178市町村教委で、144市町村から回答を得た。対象期間は3年4~8月。
時間外在校等時間が月45時間を上回る職員の割合が最も高かったのは4月で、小学校が38・2%、中学校が53・8%。最も低かった8月においては小学校が3・3%、中学校が10・1%だった。
職種別では副校長・教頭が突出しており、4月は小学校で89・4%、中学校で89・5%。8月は小・中いずれも33・5%となっている。
職員全体の時間外在校等時間の平均をみると、45時間を上回った月は中学校の4月(50・1時間)のみで他の月はいずれも45時間以下となった。職種別にみると小・中学校の副校長・教頭と中学校の主幹教諭は8月を除く全ての月で45時間を上回り、教諭は小学校で6月、中学校で4~6月に45時間を上回った。
全国平均と比較すると、時間外在校等時間が45時間以上を上回る職員の割合は8月を除く全ての月で平均以下となった。
道立高校・特別支援学校における調査結果との比較も行い、時間外在校等時間は中学・高校で特に多く、特別支援学校が最も少ないことが分かった。
道教委は今後、9月以降の状況も調査するなど継続的に3年度の時間外在校等時間の年間の推移を把握するほか、国が本年度実施予定の勤務実態調査の分析とともに、北海道アクション・プランの取組との関係を詳細に分析し、適切な業務対応を指導するなど対策を講じていくとしている。
(道・道教委 2022-04-07付)
その他の記事( 道・道教委)
所掌事務関係部を報告 道議会少子・高齢社会対策特別委 こども家庭庁設置踏まえ
道は、6日に開催した道議会少子・高齢社会対策特別委員会で、こども家庭庁の所掌事務に対応する道の関係部を示した。同庁設置法案が国会に提出されたことから、庁の設立趣旨や概要、今後の道の対応につ...(2022-04-08) 全て読む
道教委が道徳教育資料作成 子の自尊感情醸成へ 小・中2校の授業動画も
道教委は『道徳教育の充実に向けて~自尊感情や規範意識の醸成に向けた道徳科の授業改善』を作成し、義務教育課ホームページに公開した。網走市立白鳥台小学校と小樽市立潮見台中学校の授業動画も併せて...(2022-04-07) 全て読む
道議会文教委員会(令和4年4月5日) 263校でアンケート 防止プラン検証へ いじめの意識調査
いじめに対する意識調査が取り上げられた。 泉野将司生徒指導・学校安全課長は、いじめ防止対策や目標指標を示す北海道いじめ防止等に向けた取組プランの評価・検証に向け、いじめに関する認識、法...(2022-04-07) 全て読む
道議会文教委員会(令和4年4月5日) 端末活用の相談 子が相談しやすい窓口へ準備
端末を活用した相談窓口について質疑が行われた。 道教委は、各学校で活用している1人1台端末から直接いじめ被害等を訴えることができる相談窓口の開設に向けた準備を進めている。2月に22市町...(2022-04-07) 全て読む
道議会文教委員会(令和4年4月5日) 小中高12年見通し 分析や授業改善等 学力向上推進課
4月から学校教育局に新設された学力向上推進課について質疑が行われた。 同課の課長に就任した髙橋宏明氏は、課内における「学力向上政策係」と「学力向上支援係」の役割について説明。学力向上政...(2022-04-07) 全て読む
道議会質疑 一般質問(3年9月29日)
【Q 質問Question A 答弁Answer P 指摘Point out O 意見Opinion D 要望Demand】 【質問者】 ▼阿知良寛美議員(公明党) ▼内田尊之議員(自...(2022-04-07) 全て読む
全国体力・運動能力 調査結果 各管内の状況 第14回 組織的改善サイクルを
根室 ◆分析 小学校 【24校、児童数560人】 ▼実技 体力合計点は全国と比較し、女子が0・20ポイント高いが、男子が0・17ポイント低く、課題である。 種目別に全国を上回っ...(2022-04-07) 全て読む
4年度CS設置道立校 札幌視覚支援など17校 地域連携を一層強化 道教委
道教委は本年度、道立学校17校に学校運営協議会(コミュニティ・スクール=CS)を設置することを決定した。内訳は高校1校と札幌視覚支援学校など特別支援学校16校で、道立校における設置校数は6...(2022-04-06) 全て読む
道と名寄市立大が連携協定締結 福祉分野の人材育成へ 道が現場での実習など実施
道が福祉分野で大学と連携協定を結ぶのは今回が初めて。道庁別館で開催した協定締結式では、リモート参加の野村陽子学長と道保健福祉部の京谷栄一少子高齢化対策監(当時)が協定書に署名。 京谷氏...(2022-04-06) 全て読む
道 第8回ケアラー支援有識者会議 子と窓口つなぐ人員配置 4年度の施策・予算示す
道は3月29日に開いた第8回北海道ケアラー支援有識者会議で、4年度の具体的な施策および予算を示した。支援が必要なヤングケアラーやその家族を適切な窓口につなげるため、市町村等と調整を行う「ヤ...(2022-04-06) 全て読む