道と名寄市立大が連携協定締結　福祉分野の人材育成へ　道が現場での実習など実施

（道・道教委 2022-04-06付）

　道が福祉分野で大学と連携協定を結ぶのは今回が初めて。道庁別館で開催した協定締結式では、リモート参加の野村陽子学長と道保健福祉部の京谷栄一少子高齢化対策監（当時）が協定書に署名。

　京谷氏は、名寄市立大がこれまで保育士などの養成校として、道内の福祉現場に多くの人材を供給してきたことに感謝した上で「専門職や有資格者の道内での活躍促進や、福祉行政分野への就労促進に向けて協力いただくこととなり、大変心強い」「多くの学生がケア専門職として育つことで、地方の人材不足の解消につながっていくと考えており、一緒に福祉分野の人材育成にかかる施策を推進していきたい」と。

　野村学長は「本校では、これまで福祉に携わる多くの学生を育成してきたが、道全体をみると福祉の人材は十分とは言えない」との課題を示し「道と協力し、福祉行政を担う人材を育てていきたい。学生たちも経験によって視野を広げ、学びが深まると思う」などと述べた。

　今後は、専門職・有資格者の道内での活躍促進に向け、保育士・社会福祉士の資格を生かした道内での就業率向上と、地域（特に道北地区）への一層の人材供給を図る。専門職・技術職の不足地域への実習や、ボランティアによる学生派遣などを行う予定。

　また、福祉行政分野への就労促進を目指し、道による教養課程履修中の学生に対する福祉行政の話題・トピックを提供する特別講義や、道の福祉現場でのインターンシップを実施するほか、会計年度職員制度による就労体験なども行い、福祉行政に就く人材を増やしていきたい考え。

　さらに、児童福祉関連の施策に対するアンケート調査への協力や意見交換等への参画、学生の地域ボランティアへの参画促進などを図る。

　また、子育てに関する道の施策について大学生等に若者の考えやアイデアを寄せてもらう「ユースプランナー登録制度」に参加してもらい、家族や友人・知人にも広く道の施策等を話題にし広めてもらいたい考えだ。

(道・道教委 2022-04-06付)