３年度事業報告　研究紀要から　札幌市立高・特校長会　第３回　国際教育推進委

（札幌市 2022-04-19付）

　３年度は、２年度に引き続き新型コロナウイルス感染症の世界的なパンデミックによって国際教育推進委員会の事業が全て実施できずに終わってしまった。

　委員会の会議も集会形態での実施を避けるために校務支援システムのメッセージ機能を中心に意見交換を行い、各事業の実施を判断した。

【ポートランド派遣事業】

　３年度のポートランドヘの派遣については、新型ココロナウイルス感染症の拡大防止の観点から、安全・安心を確保して生徒を派遣することはできないという結論に至った。一方、ポートランドからの生徒受入については２年度の時点で決定しており、派遣を中止することは妥当であったと言える。

　一方、ポートランド姉妹都市協会からは積極的に派遣事業を再開したいという声が出ていたが、世界的な出入国の制限がされている状態では受け入れるホストファミリーにとっても大きな負担があるということで、３年度の派遣事業中止を理解してもらった。

　なお、４年度はズームなどを活用した姉妹都市交流の在り方を探っていきたいと考えている。

【サークル・ザ・ワールド】

　新型コロナウイルス感染症拡大防止のために緊急事態宣言が発令されたことによって、サークル・ザ・ワールドの実施は困難と判断した。

　安全安心なアクティビティーの計画と実施の難しさだけではなく、市内のＡＬＴの確保も難しいことが見込まれた。

　国際教育推進委員からは実施に向けて検討すべきとの意見もあったが、日常の授業や生徒の学びの機会の補償を優先的に考えることがより重要と考え、残念ながら実施しないという判断を下した。

【次年度に向けて】　

　国際教育推進委員会として市立高校が連携した事業の開催はできなかったが、実際にオンラインを活用した国際交流を実施する学校がいくつかあった。

　インターネットの環境に左右されることも考えられるので、それ以外の交流手段を考えておく必要があるだろう。

　通常の学習と同様に、生徒達にとってはかけがえのない経験となるので可能な限りその機会を奪わないことを新年度への引き継ぎとして残す。

(札幌市 2022-04-19付)