文科省　マイスターハイスクール　厚岸翔洋高が指定校に　産官学連携で海洋人材育成

（学校 2022-04-21付）

　文部科学省のマイスター・ハイスクール（次世代地域産業人材育成刷新事業）の４年度指定校に厚岸翔洋高校（福田雅人校長）が選ばれた。「地域の未来を創るマリン・イノベーターの育成～ＩＴ導入による持続可能な地域社会の創造」をテーマに産業界と連携した教育課程の実践に取り組む。管理機関等で構成する運営委員会を設置し、５月以降に取組を開始する。

　同事業は３年度から開始。専門高校、産業界、自治体が一体となって最先端の職業人材育成システムを構築し、教育課程の改善に資する研究開発の成果モデルを示すことで、全国各地における地域特性を踏まえた取組の加速化を図る。

　事業期間は３年間。道内では３年度から静内農業高校が研究指定校となっている。

　４年度は全国で３機関が選ばれ、道内からは管理機関として道教委、厚岸町、厚岸漁業協同組合に決定。厚岸翔陽高を指定校とした。

　同校は全国唯一の普通科と水産科（海洋資源科）の併設校で、海洋資源科では海洋・水産関連設備に関する知識や技術を習得する生産コースと、調理師免許を取得できる調理コースを設置している。同事業における水産学科の指定は全国で３例目。

　事業名は「地域の未来を創るマリン・イノベーターの育成～ＩＴ導入による持続可能な地域社会の創造」。取組の実行を総括するマイスターハイスクールＣＥＯや、産業界の最先端の技術・知識に関する指導を担当する産業実務家教員を配置し、産業界等と一体となったカリキュラムの実践などに取り組む。

　今後、指定校の校長と管理機関の代表者等で構成するマイスター・ハイスクール運営委員会を設置し、５月から具体的な取組を開始する見通し。

(学校 2022-04-21付)