岩農高と空知建協が連携授業協定　最先端の農業土木学ぶ　環境負荷軽減などテーマに

（学校 2022-05-24付）

砂子会長（左）と鎌田校長が協定書に調印

　【岩見沢発】岩見沢農業高校（鎌田一宏校長）は１７日、空知建設業協会と連携授業協定を交わした。同校で執り行われた協定締結式には鎌田校長や農業土木工学科２年生で開発土木専攻班の９人、空知建協の広報・企画委員会の岸本友宏委員長らが出席。班長の深尾柊真さんは「生徒全員が高い志を持って地域が抱える課題に主体的・探究的に取り組み、勤労観や創造することの喜びを体得したい」と意気込んだ。

　平成３０年度に奈井江町の建設企業・（株）砂子組が同校と協定を締結。令和元年度からは空知管内の建設業全体として取組を推進するため空知建協と同校が協定を締結している。

　国土交通省が進めるⅰ―Ｃｏｎｓｔｒｕｃｔｉｏｎに関わるＩＣＴ技術の活用について、最先端技術・機器を有する建設団体の指導・協力のもと、生徒が研究に主体的に取り組み、農業・土木について深く学ぶ機会とすることが目的。本年度は農業土木工学科２年生で開発土木専攻班の９人が「効率化」とＣＯ２削減など「環境負荷低減」をテーマとした授業に参加する。

　協定締結式で岸本委員長があいさつ。２０年度の取組がⅰ―Ｃｏｎｓｔｒｕｃｔｉｏｎ推進コンソーシアム会員の取組部門で国土交通大臣賞に輝いたことなどを紹介したほか、本年度の授業計画などについて説明した。また「協会関係者一丸となって取り組むので、生徒の皆さんも全力で頑張ろう」と呼びかけた。

　生徒代表として、班長を務める深尾さんが「合理的かつ創造的に解決する力が身に付くと思う。生徒全員が高い志を持って地域が抱える課題に主体的・探究的に取り組み、勤労観や創造することの喜びを体得したい」と意気込みを語った。

　岸本委員長と鎌田校長が協定書に署名したあと、鎌田校長が登壇。「アナログとデジタルの融合を図った科学的な実践を身に付けてほしい。これから現場の作業で、十分に質問しながら企業の人に教えてもらって」と伝えた。

(学校 2022-05-24付)