帯農高生 建設業の仕事知る 就活に向け意識高め 地元団体の説明会参加
(学校 2022-05-24付)

十勝建設産業の未来を考える会・帯農説明会
農業土木工学科3年生40人が参加

 【帯広発】帯広農業高校(大関俊郎校長)で19日、十勝建設産業の未来を考える会による就活前三者説明会が開かれた。農業土木工学科3年生40人が参加。施工業者、建設コンサルタント、発注官庁の仕事内容などを知り、就職への意識を高めた。

 十勝建設産業の未来を考える会は、開発局帯広開発建設部、十勝総合振興局帯広建設管理部、帯広建設業協会、帯広工業高校、帯広農業高で構成。建設業界、発注機関、教育機関が連携して、十勝の建設産業の担い手確保に向けた取組を行っている。

 開会に当たり大関校長は「進路選択の幅を広げる貴重な機会。将来、建設産業を支える人材になってほしい」と期待を寄せた。

 このあと、生徒たちは施工業者、建設コンサルタント、発注官庁の各ブースに分かれて説明を受けた。

 建設コンサルタントでは、東和工研(株)の田中雅人社長と北王コンサルタント(株)の曽我部浩二環境技術部長が担当。田中社長は「資格を取ることで、自身の仕事の正確さを証明することになる」と資格取得の重要性を説いた。

 発注官庁に関しては、同校卒業生の帯広開建帯広農業事務所の山田侑征技官、帯広建管の髙橋凛太朗技師が、若手目線から発注官庁の業務や職場環境などについて紹介した。

 施工業者については、加藤建設(株)の加藤悠太専務が業務内容や1日の流れなどを解説。「マニュアルを応用して考えることが業務のやりがいにつながる」と民間企業の魅力を伝えた。

 生徒から「ICT化によって人員が削減されるのでは」との質問に対して加藤専務は「機械によって作業量は軽減されるが、最終的には人の手によって真心を届けることが大切」と答えた。

(学校 2022-05-24付)

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