幌延町4年度教育行政執行方針 小学校で教科担任制 AIドリル等効果的に活用(市町村 2022-04-26付)
幌延町教委・木澤瑞浩教育長
【稚内発】幌延町の木澤瑞浩教育長は4年度教育行政執行方針で、学習指導においては、言語能力の育成や理数教育の充実を図るため、小学校高学年の教科担任制、習熟度別指導や個に応じた指導に取り組むとともに、1人1台端末をはじめとするICT機器やAIドリルなどのデジタル教材を効果的に活用し、子どもたちが主体的に学ぶ授業を充実させることを示した。
執行方針の概要はつぎのとおり。
▼学校教育
▽確かな学力の向上
全国学力・学習状況調査や道教委チャレンジテスト、「SOYAサポート」等の調査分析をもとに検証サイクルの徹底を図り、宗谷管内学力保障プランOVER70の達成を目指す。
学力向上に向けて、児童生徒学力向上支援事業や学校支援事業に取り組む。
学習指導においては、言語能力の育成や理数教育の充実を図るため、小学校高学年の教科担任制、習熟度別指導や個に応じた指導に取り組むとともに、1人1台端末をはじめとするICT機器やAIドリルなどのデジタル教材を効果的に活用し、子どもたちが主体的に学ぶ授業を充実させる。
また、道教委の授業改善推進チーム活用事業に取り組むとともに、小中交流学習や中学校教諭による小学校への乗り入れ授業など、学びの系統性・連続性を踏まえた授業改善に取り組む。
▽豊かな心の育成
道徳教育においては年間指導計画に基づいた教材などを使用し「考え、議論する道徳」の授業づくりに努める。道教委の子どもの心に響く道徳教育推進事業や人権教育研究推進事業に取り組む。教育活動全体を通じて、自己決定場面の設定、共感的な人間関係の構築、自己有用感を高める指導の充実を図る。豊かな感性や情操を育むため、各学校の朝読書などの充実を図るとともに、電子図書の活用を進める。
▽特色ある教育の推進
ICTを活用した教育については、子どもたちが情報技術を学習に活用できるよう、ICTの特性を生かした授業内容の充実を図る。ウェブ会議システムなどを活用しウポポイ(民族共生象徴空間)をはじめとする外部機関と連携した多様な遠隔授業を推進。さらに1人1台端末を活用した家庭学習の充実に努める。
外国語教育では、外国語指導助手や学習支援員等とのチーム・ティーチングによって、対話を通した音声に慣れ親しむ学習活動の充実に努める。
小中一貫教育を目指し各教科はもとより、確実に身に付けさせたい情報活用能力の育成などは、小中9年間にわたる学びの系統性・連続性を重視した指導の充実に努める。
幌延の自然環境や産業などを生かした体験活動、ふるさと教育の充実を図るとともに、望ましい勤労観や職業観を育むため、外部講師による授業や社会科見学、職場体験学習等、キャリア教育を推進する。
▽教職員の資質、指導力の向上
道教委が実施する道教職員研修計画に基づき、教職員のキャリアステージに応じた研修会や、教科指導などの専門性を高める研修会への積極的な参加を奨励。町教育研究所や幌延情報教育センターが主催する実践的指導力を高める研修の充実を図る。さらに、ウェブ会議システムなどを活用し、大学やその他教育機関と連携した多様な研修会に取り組み、教職員の指導力の向上に努める。
教職員の服務規律の徹底については、不祥事や服務に関する資料を効果的に活用し、職場研修や組織的な取組の充実を図る。
学校における働き方改革については、国や北海道の方針に準じた町アクションプランに基づき、業務改善を推進。道公立学校校務支援システムを活用し、事務の効率化を推進する。
(市町村 2022-04-26付)
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