札幌市など　タグラグビー出前授業　山の手小皮切りに５３校　教職員実技研修は２校予定

（札幌市 2022-05-20付）

タグを取られないよう工夫してボールをゴールに運んだ

　札幌市スポーツ局と道ラグビーフットボール協会が共催で実施するタグラグビーの出前授業が１６日から始まった。本年度は１９日現在で小学校５３校での実施を計画。教職員対象の実技研修は２校で予定している。出前授業で本年度最初の実施校となった札幌市立山の手小学校（谷寧校長）では、５年生の児童がパス練習などで楽しみながら汗を流した。

　市スポーツ局と道ラグビーフットボール協会は、元年度にラグビーワールドカップが札幌で開催されたことから、ラグビーの普及・振興を図るため、小学生向けのタグラグビーの出前授業を実施している。

　また、２年度から小学校の学習指導要領が全面実施となり、タグラグビーの活用について例示されていることから、体育授業の充実・指導力の向上に向け、小学校教員を対象にした実技研修も行っている。

　本年度は１９日現在で、出前授業が５３校、実技研修を２校で予定。本年度初の出前授業は、山の手小の５年生を対象に１６日から数回に分けて行っている。

　１９日には、５年３組の児童３２人が参加。同協会から、伊禮慶太氏ら４人が講師として来校した。

　はじめに、パスなどの基礎を練習。伊禮氏はパスのポイントとして「やさしく」「丁寧」「愛を込めて」の３つを呼びかけた。このほか、両手で三角形をつくることでパスを受け取りやすくなることなどを説明した。

　パス練習に続き、１対１と２対２のゲーム形式の練習に取り組んだ。「前にパスしない」「後ろに下がらず、前に進む」などの注意点を確認。児童が「横方向に移動しても大丈夫ですか？」などと質問を投げかける場面もあった。

　２対２の練習では、友達と連携しながらボールをゴールに運んだりしながら、笑顔でタグラグビーへの理解を深めた。

　基礎練習終了後には、４対４のチーム対抗でゲーム練習を実施。基礎練習で学んだ成果を存分に発揮した。

(札幌市 2022-05-20付)