３年度相談支援パートナー事業　小・中１３６０人支援　札幌市教委　３年連続増加

（札幌市 2022-05-23付）

支援を行った児童生徒数（クリックすると拡大表示されます）

　札幌市教委は、相談支援パートナー事業で支援した児童生徒数をまとめた。３年度は小・中学校を合わせて１３６０人。元年度から３年連続で増加した。各校では、別室での学習体験や電話相談などを通して、一人ひとりに寄り添った支援に取り組んだ。市教委は本年度も小学校への相談支援パートナーの配置を大幅に拡充することから、より充実した支援に期待している。

　市教委は、平成２４年度から実施している心のサポーターモデル事業などで退職教員や地域人材を活用した不登校支援を推進。２７年度からは相談支援パートナー事業として、全中学校および中等教育学校に相談支援パートナーを配置している。

　小学校では、令和元年度から２０校に試行的に配置。３年度は４０校に拡大し、本年度はさらに６０校増の計１００校に配置している。

　配置校では、教室に入れない児童生徒への別室における学習等の支援や、家庭への連絡・訪問などを支援パートナーが担い、早期の未然防止や対応に取り組んでいる。

　３年度は小・中学校合計で、１３６０人の児童生徒を支援。内訳は小学校が２３０人、中学校が１１３０人だった。

　パートナーの配置増加に伴い、今後も支援件数は増加していく可能性が高いが、市教委では「一人ひとりに寄り添った支援をしていければ」と期待している。

(札幌市 2022-05-23付)