委員長に松久教授　札幌市　第２回アイヌ施策委議事

（札幌市 2022-05-23付）

　札幌市市民文化局は、３月に実施した３年度第２回市アイヌ施策推進委員会の議事概要を公表した。４年度に実施するアイヌ関連事業や予算状況などを確認。市内の児童生徒を対象にした体験プログラムなどについて意見を交わした。

　委員会は、市におけるアイヌ施策の実施状況、アイヌ施策の見直しおよび新たなアイヌ施策について審議するもの。

　開会後、本年度の委員長を選出。北海学園大学法科大学院法務研究科教授の松久三四彦氏が就いた。

　つぎに、４年度における市のアイヌ施策や事業について事務局が報告。昨年策定した「市第２次アイヌ施策推進計画」の推進施策に沿った事業を実施していくと説明した。

　学校・教育関連では、小・中学校、高校の児童生徒を対象に、市内のアイヌ文化交流センターで実施する「小中高校生団体体験プログラム」は約８０校、同センターの指導員が学校を訪問する「小中高校生団体出前体験プログラム」は約５０校での実施を予定しているとした。

　また、アイヌ民族の児童を対象にした夏季・冬季休業中の学習支援を実施していく。

　意見協議では、委員が「団体体験プログラムの実施校はどのように決定しているか」と質問。事務局は「各校に提案し、予算の範囲内で受け付ける。予算を超えた場合は抽選になる」と回答した。

　このほか、市民向けの体験講座やアイヌ文化の振興・保存等の補助などについて意見交換した。

(札幌市 2022-05-23付)