札特協３年度　特別支援教育の現状　③　子を理解する力　最多に　特別支援学級担任に必要な専門性

（札幌市 2022-05-20付）

特別支援教育に必要な専門性など（クリックすると拡大表示されます）

▼傾向と分析

▽特別支援学級教員免許状所有者の現状

　３年度の期限付き教諭を含む免許所有者の人数は、小学校が５８５人で前年度から４人減、中学校は２８８人で２０人増となった。

　年代別の割合をみると、小学校は２０代が３４％、３０代が３１％、４０代が２１％、５０代は１２％となった。

　中学校は、２０代が２６％、３０代が３３％、４０代が１９％、５０代が１８％となっている。

▼傾向と分析

▽特別支援学級担任に必要な専門性

　特別支援学級担任として必要な専門性は、両校種ともに、かなリ散らばりが多い。また、複数回答数が多く、多様な力が求められていることがうかがえる。

　回答数をみると、両校種ともに「児童生徒を理解する力」が最多。次いで「肯定的で支援的な保護者への対応・連携の姿勢」が続いた。

　「その他」の記述では、児童生徒への指導力、責任感、連携協力、協働する姿やコミュニケーション力について記載されていた。「温かな人間性」という言葉も見られた。

▼傾向と分析

▽個別の指導計画・教育支援計画の作成と活用

　特別支援学級の児童生徒の個別の指導計画の作成状況は、「全員作成」が小学校は９９％、中学校は９７％となった。

　通常の学級の児童生徒の作成状況は、小学校が「全員作成」が３９％、「一部作成」が４１％、「作成なし」が２０％となった。

　中学校は、「全員作成」が１８％「一部作成」が５９％、「作成なし」が２３％となっている。

　個別の教育支援計画の作成では、特別支援学級の児童生徒の作成状況は「全員作成」が小学校は９７％、中学校は９５％だった。

　通常の学級の作成状況は、小学校が「全員作成」が２６％、「一部作成」が５３％、「作成なし」が２１％となった。

　中学校は「全員作成」が１１％、「一部作成」が５１％、「作成なし」が３８％となっている。

　特別支援学級および通常の学級における障がいのある（可能性のある）児童生徒の個別の指導計画については、ここ数年大きく変わっていない。

　特別支援学級における個別の教育支援計画の作成状況においても、前年度と大きく変わっていない。

　個別の指導計画、個別の教育支援計画の活用方法については例年と同程度となった。

(札幌市 2022-05-20付)