道教委・中澤局長　オホーツク管内へ　地道な積み重ね定着を　網走、湧別の６校視察し助言

（道・道教委 2022-05-24付）

網走小で授業を参観する中澤局長（左）

　【網走発】道教委の中澤美明学校教育局指導担当局長は１７日から２日間、オホーツク管内の視察に訪れた。１７日に訪問した網走市立網走小学校（吉田昌広校長）では、学校力向上に関する総合実践事業の取組などについて説明を受け、「学力向上などは地道なことの積み重ねで、それをいかに定着させていくかが大事」などと助言した。

　１７日は、網走南ケ丘高校（渡辺淳一校長）や、学校力向上に関する総合実践事業の指定校である網走小、第一中学校（徳増秀隆校長）、第三中学校（木野村寧校長）の計４校を視察。１８日は湧別町立上湧別小学校（佐上義朗校長）と上湧別中学校（綾部雅一校長）の２校を訪れた。

　教育政策課の中村芳宏課長補佐、オホーツク教育局の野上義秀局長、田中智則教育支援課長らが同行した。

　うち、網走小では４～６年生の授業を参観したほか、吉田校長をはじめとする教職員と協議。

　吉﨑紘一郎主幹教諭、教務主任の酒井康晴教諭、研修部長の長谷樹教諭から、働き方改革・人材育成、組織力、研修・授業改善に関する網走小の取組について説明を受けた。

　中澤局長は、学校力向上に関する総合実践事業の立ち上げに関わった当時を振り返り「公教育は、どの学校でもある程度学力の水準を一定にさせること、機会均等が大原則。それを保障したいというのが背景にあった。その趣旨を酌んで具体化してくれたことに感謝している」と述べた。

　研修と日常授業の一体化、相互成長という視点を掲げた人材育成など一つ一つの取組に触れながら「学力向上などは地道なことの積み重ねで、それをいかに定着させていくかが大事。そのためにも、きょう発表したことを続けてほしい」と呼びかけた。

　また、職員室を訪問し、全教職員にメッセージを。教職員の日常の取組の成果が授業に表れていたことを称賛した上で「網走小にいることを誇りに思って生き生きと働く。それが子どもたちにとっても良いことだと思うので今後も頑張ってほしい」と激励した。

(道・道教委 2022-05-24付)