道教委 体罰実態調査(札幌除く) 公立校 3年度は9件 被害児童生徒12人
(道・道教委 2022-05-30付)

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 道教委は、道内公立学校(札幌市を除く)における体罰等にかかる3年度実態調査結果をまとめ、26日の教育委員会で報告した。体罰件数は9件で前年度の8件からやや増加。被害児童生徒数は12人だった。

 調査は、体罰等に関する実態の把握と事故防止の徹底を図ることを目的として毎年度実施しているもの。

 対象は道立学校259校、札幌市を除く市町村立学校1270校の教職員、スクールカウンセラー、保護者、中学校、義務教育学校後期課程、高校、中等教育学校、特別支援学校中学部・高等部の生徒。対象者約49万人のうち、約27万人から回答を得た。

 体罰の総件数は前年度と比べ1件増の9件。校種別にみると市町村立の小学校5校と中学校2校、道立の高校1校と道立特別支援学校1校。被害を受けた児童生徒数は12人。

 場面は「授業中」5件、「部活動中」2件、「休み時間」1件、「放課後」1件。様態は「たたく」6件、「殴る」2件、「たたく・蹴る等」1件。

 体罰以外の不適切な行為は中学校で「暴言」1件。

 外部指導者等による暴力行為は中学校の部活動で「たたく」行為が1件。

 体罰防止に関する校内研修やその他の取組を通じて指導を行った学校の割合は前年度に続き100%。その他体罰防止に関する取組を行った教職員の割合は1・9ポイント増の57・9%となっている。

 道教委は、今回の調査で把握した体罰や不適な行為について事実関係を調査して厳正に対処する方針。各学校に対しては、指導資料を活用した校内研修の複数回実施、個別面談を利用した指導、外部指導者に対する指導資料を活用した研修などを行うよう周知し、引き続き事故の未然防止の徹底に取り組むとしている。

(道・道教委 2022-05-30付)

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