高校配置計画地域別検討協議会〈根室〉　子の可能性広げる学校を　８～１１年度　中卒者５６人減

（道・道教委 2022-05-31付）

管内の教育関係者がオンラインで参加した

　【釧路発】道教委は４月下旬、第１回公立高校配置計画地域別検討協議会（根室学区）をオンラインで開催した。管内の教育関係者が参加。参加者からは、子どもの学びの可能性の幅を広げていくために、時代にマッチングした学校・カリキュラムづくりを求める声が挙がった。

　はじめに、根室教育局の日向正明局長があいさつ。「急速な中学校卒業者の減少によって、高校の小規模化が進む中で教育環境の維持・向上を図るため、高校再編は避けて通れない重要な課題」と述べた。

　続いて、道教委の山城宏一高校教育課長らが配置計画の概要や、根室学区の中卒者の状況などを説明。８～１１年度において、学区内の中卒者が５６人減少することが見込まれることを示した。このほか、本年度の欠員状況を報告した。

　欠員が４０人以上生じている学校については、学科の見直しや定員調整などの検討が必要との考えを示した。

　また、本年度から中標津高校普通科で１学級増となったことや、標津高校が地域連携特例校の指定を受けたことを説明した。

　協議会では、参加者からバランスの良い教員配置を求める声や、漁業・農業など地域性だけを考慮した進路選択ではなく「自分の希望や夢をかなえていけるよう、学びの可能性の幅を広げるために、根室ブロック全体として連携していくべき」との意見が挙がった。

(道・道教委 2022-05-31付)