第3期スポーツ推進計画の骨格審議 ハード面も盛り込んで 第1回道スポーツ推進審議会(道・道教委 2022-06-06付)
第3期計画の構成や策定スケジュール案を示した
道は1日、札幌市内のかでる2・7で4年度第1回北海道スポーツ推進審議会を開いた。5年度から5年間を期間とする第3期スポーツ推進計画の全体構成(骨格案)について意見を交わした。委員からは「ソフト面だけでなく、ハード面も計画に盛り込んでほしい」などの声が出された。
審議会は知事の付属機関で、スポーツの推進に関する重要事項を調査審議するもの。生島典明会長(道スポーツ協会副会長)、増山尚美副会長(北翔大生涯スポーツ学部教授)ら委員12人が参加した。
はじめに、4~8年度を期間とした国の第3期スポーツ基本計画や、ことし3月31日に施行した北海道スポーツ推進条例の概要を説明。合計29事業約56億円に及ぶ道の4年度スポーツ関連施策の予算と概要も示した。
続いて、第3期北海道スポーツ推進計画の全体構成(骨格案)について審議した。本年度で第2期計画が終了するため、道スポーツ推進条例や国の第3期スポーツ基本計画を踏まえ、5年度からの新たな5ヵ年計画を策定するもの。
策定スケジュールは、今回の全体構成の審議を経て8月に骨子案を整理する。10月に素案を整理し、12月にパブリックコメントを募集。5年2月に計画案を決定し、3月に計画決定にこぎ着ける。
事務局が示した全体構成は3章に分かれ、第1章が計画の趣旨や期間など、第2章がめざす姿と基本方針、第3章が今後5年間に総合的かつ計画的に取り組む施策(具体的方策)。分かりやすいものとするため、めざす姿↓施策の柱立て↓施策を階層体系で設定。また、基本方針と施策の柱は同じ文言にすることとした。
現在想定している基本方針(施策の柱)は①様々な世代のライフステージに応じたスポーツのあるくらし②スポーツによる地域づくり・共生社会の実現③どさんこ選手の国際競技力の「向上」と「継続」④安全・安心の確保とささえる環境づくり⑤オリパラ大会のスポーツ・レガシーの継承・発展―の5つ。
委員からは「ソフト面を推進するにしても、ハード面の充実がないと進まない。計画にハード面の記述はあるか」「カーリングは施設がなければできないスポーツだが、札幌では混雑で会場が取れない状態が続いている。競技人口を増やすには施設を増やすしかないが、計画では他のスポーツも含めハード面はどうなっているのか」などの声が。
事務局は「ハード面は費用が相当かかり、すぐには実現できないため、計画に位置づけるのは難しく、民間の力も借りながら整備充実に努めていきたい」「ウォーキングなど体を動かすものを広くスポーツと捉えており、まずはできるところからスポーツを充実していきたい」などと回答した。
しかし「スケートも昔は学校にリンクを造ったが今は温暖化でできない。真駒内のアイスアリーナも2年間使えない状況。そうした情勢をしっかり捉えてほしい」「ハード面を考えないとスポーツの振興にはならない」「カーリング場は札幌では月寒にしかなく、見る、触れる機会がないと競技者が増えない」など、ハード面を計画に盛り込むことを求める声が続いた。
また「もう少しプロスポーツチームとの連携の明記を」などの声があった。
このあと、4年度文部科学大臣表彰候補者や、4年度北海道スポーツ賞候補者の選考に関し審議した。
(道・道教委 2022-06-06付)
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