道教委　ＩＣＴ活用指導者養成研修　目指す授業の姿明確に　指導案もとに活用法等共有

（道・道教委 2022-06-02付）

　道教委は５月２５日、ＩＣＴ活用指導者養成研修をオンラインで開催した。道内の指導主事や教職員約３３０人が参加。文部科学省のＧＩＧＡ　ＳｔｕＤＸ推進チームによる情報提供のほか、端末・クラウドの効果的な活用方法を共有する演習などを通してＩＣＴ指導力の向上を図った。

　ＩＣＴ活用を組織的に推進する指導者として必要な知識・技能を習得し、各地域・学校で取組を進める指導者の養成を図ることがねらい。

　当日の追加参加希望もあり、道内のＩＣＴ活用担当指導主事や教職員ら合わせて約３３０人が参加した。

　開会に当たり髙橋宏明学力向上推進課長兼ＩＣＴ教育推進課長があいさつ。学校におけるこれまでの実践とＩＣＴを最適に組み合わせて教育の質の向上を図るためには、教員一人ひとりのＩＣＴ活用指導力向上が不可欠とし、研修の成果を地域や学校に還元するよう期待した。

　続いて文部科学省のＧＩＧＡ　ＳｔｕＤＸ推進チームが「ＧＩＧＡスクール構想１年目の成果と課題」と題して説明。最新の実践情報を掲載するＳｔｕＤＸ　Ｓｔｙｌｅホームページや学校で実践できるミニ研修を紹介した。

　演習は「授業における１人１台端末の効果的な活用」「クラウドサービスの基本的な操作方法と活用例」の選択式で実施した。このうち端末活用の演習では、社会科の学習指導案をもとにＩＣＴを効果的に活用した授業を構想し、活用のアイデアを交流。クラウドサービスを活用して情報を収集・整理・共同編集する際の適切な指導方法や留意点を共有し、授業改善に向けて意見を交わした。

　参加者からは「目指す授業の姿が明確になった」「失敗ありきで挑戦する大切さが分かった」「職員同士で日ごろから実践を共有できる雰囲気をつくっていきたい」などの感想が寄せられた。

(道・道教委 2022-06-02付)