道　ヤングケアラー実態把握へ　児童・学生１４万人調査　６月以降オンラインで計画

（道・道教委 2022-05-31付）

　道は６月以降、札幌市を除く道内の小学生と道内の全大学生を対象としたヤングケアラー実態調査の実施を検討している。端末等を活用したオンライン調査で、小学生と大学生１４万人が対象となる予定。操作方法等の問い合わせに対応するヘルプデスクを設置し、円滑な実施を図る。

　前年度に道が実施した調査によると、中学２年生の３・９％、高校２年生の３％がヤングケアラーであることが判明。世話の悩みを相談した経験がない生徒が８割以上となっている。

　本年度は、道内の小学生と大学生を対象とした調査を検討しており、道内の現状や社会的認知度に関する状況を整理し、ヤングケアラーに関する相談窓口等の情報提供や学校現場の理解度向上を図る。

　調査対象は札幌市を除く道内の市町村立小学校５・６年生約５万人、小学校７７９校（義務教育学校前期課程含む）、道内の全大学生約９万人。調査時期は６～７月で夏休み前までの完了を目指し準備を進める。

　内容は３年度に国が実施した「小学校におけるヤングケアラーの対応に関するアンケート」「小学生の生活実態に関するアンケート」「大学生の生活実態に関するアンケート調査」の項目を基本としつつ、独自の項目を追加する予定。

　調査方式はパソコン、タブレット、スマートフォンの通信端末を使い、調査サイトに入力する。操作方法や動作不良などの問合わせに対応するためヘルプデスクも設置し、電話やメールで相談に対応するもよう。

　きょう３１日開催の道ケアラー有識者会議で内容を決定する。６月以降に学校向け調査概要を送付し７～８月にアンケート調査結果を集計、公表となる見通し。

(道・道教委 2022-05-31付)