時間外在校　月４５時間以内　ＩＣＴ整備し対応を　北広島市教委　働き方改革計画

（市町村 2022-06-07付）

　北広島市教委は、市立学校における働き方改革推進計画第２期を策定した。時間外在校等時間を１ヵ月４５時間以内などとする目標を設定。本来業務に専念できる環境整備として、ＩＣＴの活用などを重点的に進める。

　市教委は、平成３０年に市立学校における働き方改革推進計画を策定。出退勤管理システムを導入して教職員の勤務時間の把握に努めたほか、勤務時間外の電話対応を自動音声に切り替えるなどの取組を進めてきた。

　第２期計画は、道教委の学校における働き方改革「北海道アクション・プラン」第２期に合わせたもの。令和元年度から３年間の勤務実態を反映させて策定した。

　計画では「教職員の時間外在校等時間を１ヵ月で４５時間以内、１年間で３６０時間以内」とする目標を設定。取組期間を本年度から来年度までの２年間とし、早期達成を目指す。前年度、月平均４５時間を超過した教員の割合は小学校で１８％、中学校で３９・１％だった。

　具体的な取組として①本来担うべき業務に専念できる環境の整備②部活動指導に関わる負担の軽減③勤務時間を意識した働き方の推進と学校運営体制の充実④教育委員会による学校サポート体制の充実―の４項目を挙げた。

　うち①では、グループウエアなどのＩＣＴ環境の活用を進める。クラウドで教材や資料などを共有するほか、アンケートフォームを活用してアンケートや小テストを実施することで、配布や回収、集計や採点業務の効率化を目指す。また、ペーパーレス化によって印刷や配布の負担軽減を図る。

　④では、市教委が教職員の事務負担を軽減するため、学校を対象として行う各調査について他の調査との統合など精選を図る。また、ウェブ上で回答できる形式で進めていくとした。

　市教委学校教育課の担当者は「ＩＣＴの利点を活用し、工夫しながら取り組んでいきたい」としている。

(市町村 2022-06-07付)