網走市学力向上推進委員会が全体会 12月4日にフォーラム 実態把握・分析等重点に活動(市町村 2022-06-06付)
学力向上に向けた取組について確認した
【網走発】網走市学力向上推進委員会は2日、市内の網走地方教育研修センターで4年度第1回全体会を開いた。重点として「網走市の学力・学習状況の実態把握と分析」などを掲げた本年度の推進計画について確認。目玉事業の第10回学力向上フォーラムin網走については、12月4日に中央小学校での開催を予定している。
市教委の岩永雅浩教育長は開会あいさつで、委員会が発足して10年が経過したことに触れ「チーム網走として共通・一貫した取組が推進され、着実に子どもたちの成長に結び付いてきた。これもひとえに、推進委員の皆さんが取組を自校の教員に周知し、学校全体の共通理解のもとで取り組んでいる成果」と感謝。
GIGAスクール構想、個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実などの新たな動きが進む中、「市内全校が連携し、様々な取組を共有する中で、子どもたちだけでなく教師の学びを止めない学校づくりを目指してほしい」と期待した。
役員を代表してあいさつに立った小路谷勝巳委員長は「網走の子どもたちの生きる力、生きて働く学力を身に付けられるよう皆さんの力添えをいただきたい」と呼びかけた。
議事では、修田一義事務局長が本年度の推進計画などについて説明。「オール網走」で取り組む学力向上推進の構想(第Ⅴ期)を示しながら、推進の重点として「網走市の学力・学習状況の実態把握と分析」「授業改善にかかる研修の充実と家庭での学習習慣確立を目指す取組の充実」などを掲げたことを伝えた。
このあと、小学校A、小学校B、中学校の各部会に分かれて協議。各校の学力向上策を校内に浸透させる方策などについて交流し、各部会で取り組む課題を焦点化した。
本年度の役員はつぎのとおり。=敬称略=
▽委員長=小路谷勝巳(西が丘小校長)―新
▽副委員長=神田秀樹(呼人小中校長)―新、齋一成(第一中教頭)―新
▽事務局長=修田一義(白鳥台小教頭)―新
▽事務局次長=白川覚仁(網走小教頭)―新、大東智(中央小教頭)―新、椎野高志(第三中教頭)―新、大垣正紀(市教委学校教育部次長)
◆4年度の取組概要
本年度の取組の概要はつぎのとおり。
【取組の概要】
▼推進の重点
▽網走市の学力・学習状況の実態把握と分析(学力向上策の確認・検証)
▽授業改善にかかる研修の充実と家庭での学習習慣確立を目指す取組の充実
▽各学校における人材育成の取組の共有
▽教職員への積極的な情報提供と授業改善にかかる研修会の開催(小中連携、校内研・公開研参加、全校共通指導事項等)
▽保護者、地域住民、幼高大、社会教育、地元企業等との連携(情報の共有、啓発)
▼目標(新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえた「学びの保障」を実現する)
▽全国学力・学習状況調査における網走市の平均正答率を全国以上にする
▽全国学力・学習状況調査において「正答数の少ない層」に含まれる網走市の児童生徒の割合を全国以下にする
▽全ての児童生徒が、学年×10分+10分の家庭学習を行えるようにする
【具体的な取組】
▼年間指導計画の見直しや指導方法の工夫改善など各校の「学びの保障」に関する情報交流
▽例=校内研修の工夫改善、予習を取り入れた宿題、ICTを活用した方策など
▼各学校における実践の改善・深化
▽例=各校独自の学力向上策、共通指導事項の定着に向けた方策、学力向上策を校内に浸透させるための方策、各校の人材育成の方策など
▼実践研修講座の開催(第10回学力向上フォーラムin網走等)
▼学校図書館の改善・充実、朝読・家読の推進、読書感想文コンクールへの取組
▼市内全校共通指導事項の確認(検証)=「オールオホーツクで学力向上を!」との関連を考慮する
▼全国学力・学習状況調査結果を活用した学力向上策の確認(検証)
▽学校改善プラン作成への参画
▼学校間連携の充実・強化(例えば中学校区が中心となった、教科部会、小中合同部会の開催)
(市町村 2022-06-06付)
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