高校生平和大使２人が表敬訪問　成果　積極的に発信を　石川札幌副市長に体験報告

（札幌市 2022-06-13付）

自身の平和への思いを説明する生徒

　１１日と１２日に広島県で行われた高校生平和大使の結団式に出席した北星学園女子高校３年生の齊藤あかりさんと札幌聖心女子学院高校３年生の吉田桜さんは９日、石川敏也札幌市副市長のもとを訪問した。石川副市長は「広島で学んだことを積極的に周囲へ発信してほしい」と激励し、２人の成長を願った。

　高校生平和大使は、核兵器廃絶と若い世代に平和運動を継承することを目的としたもの。１１日と１２日には、都道府県の代表者が広島県で執り行われた結団式に出席し、平和への意識統一を図った。

　北海道からは、齊藤さん、吉田さんのほか、登別明日中等教育学校２年生の猪俣愛紗美さんの３人が代表として出席した。

　９日には、齊藤さんと吉田さんが石川副市長を訪問。平和大使に応募したきっかけや自身の今後などについて語った。

　はじめに、２人が自己紹介し、道代表の平和大使になったことを報告。石川副市長は「ことしは札幌市平和都市宣言から３０周年の節目の年になる。その年に札幌から２人が代表に選ばれたのは素晴らしいこと」と述べ、今後の活動に期待を寄せた。

　齊藤さんは過去に長崎県を訪れた際に、被爆経験者から当時の回想を聞いたことをきっかけに、平和大使に応募した。「被爆を経験した人はどんどん少なくなっていく。自分が聞いた経験をこれからの世代に伝えてきたい」と力強く宣言した。

　吉田さんは「核兵器の廃絶などは、繰り返し訴えていくことが重要だと思う」と述べた上で「広島で他の高校生と積極的に意見交流したい」と話した。

(札幌市 2022-06-13付)