日高町４年度教育行政執行方針　ＡＩドリルを活用　富川高生徒の端末購入助成

（市町村 2022-06-21付）

武田教育長

　【苫小牧発】日高町教委の武田啓嗣教育長は、令和４年度教育行政執行方針にＡＩドリルの活用など１人１台端末の利用を促進することなどを盛り込んだ。このほか、門別小・中学校では校舎改築に向けた取組や富川高生徒を対象としたタブレット端末の購入助成を実施する。

　執行方針の概要はつぎのとおり。

▼学校教育

▽確かな学力を育成する教育の充実

　町学力向上３年次計画を継続する。１人１台端末の積極的な利用を促進し、ＡＩドリルをはじめとする様々な学習機能を有効活用させ「個別最適な学び」と「協働的な学び」の充実を図る。ＩＣＴを活用した学びを止めない取組を推進する。

▽育ちと学びをつなぐ教育の充実

　町内の幼児教育施設と小学校との情報共有を図るなど、連携体制の整備に取り組む。

▽義務教育９年間を見通した教育の充実

　小中の円滑な接続を目指す小中連携の充実を図る。コミュニティ・スクールを有効に機能させ、早寝早起き朝ごはん運動を通し生活習慣づくりを支援し、家庭学習の充実を図る。

　門別小・中学校では校舎改築に向けた取組を進める。

▽子ども一人ひとりに寄り添った教育の推進

　特別な支援が必要な子どもに寄り添える支援員を配置するとともに、多様な学びに対応する学習環境整備を進める。道徳教育を充実させるとともに、いじめを絶対に許さない学校体制づくりや不登校児童生徒への初期段階からの組織的・計画的な支援、多様な相談体制の構築に取り組む。

▽実効性の高い働き方改革の推進

　カリキュラム・マネジメントに基づく効率的で組織的な学校経営を支援する。タイムレコーダーによる労働時間の把握・公表、学校閉庁日や定時退勤日の設定を推進する。地域との協働による学校を応援する体制づくりやスクール・サポート・スタッフの導入等、教職員の負担軽減を図る。

▽魅力ある高校への支援の充実

　日高高校では、少人数教育の良さを生かした取組を継続するとともに、生徒確保に向けた取組を進める。

　富川高校では、支援対策条例に基づく支援の拡充として、タブレット端末の購入助成を進める。関係諸機関と連携し、定数確保に向けた取組をより一層推進する。

▼社会教育

　子ども会活動やスポーツ少年団などの活動支援や協働事業を行い、青少年の健全育成に努める。

　子どもの読書環境整備については、子どもたちが自主的に読書活動を行えるよう、移動図書館車の運行・学校図書館への支援を継続する。

　子どもの健やかな心身の発達を目指し、幼児期からの運動プログラムに取り組み、運動の習慣化や体力向上を図るとともに、スポーツ少年団の組織強化、指導者やリーダーの養成などを推進する。

(市町村 2022-06-21付)